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勝手に比較! 広島県の「東広島市」と北海道の「北広島市」を徹底的に比べてみた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.05.01 06:00

札幌市と千歳空港の中間に位置する「北広島市」の歴史は、1884年に広島県人25戸103人が集団移住したことに始まる。1894年に分村して広島村になり、1868年に広島町、そして1996年に市制を施行した。南札幌市にする案もあったそうだが、市名に自分たちのアイデンティを残すことを住民は選んだ。

本元の広島県にも似たような名前の市がある。県中央部に位置する「東広島市」だ。1974年に5つの町が新設合併して誕生した。「広島市の東隣」が由来なのは言うまでもない。

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両市は1600キロ以上離れているが、ルーツを同じくする点では好敵手といえる。今回の地域対決シリーズは、北広島市と東広島市を比較してみた。

空港と県庁所在地にはさまれた「北」と「東」

2つの都市は住民の出身地以外に共通点がある。それは政令指定都市から30キロ圏内に位置し、国管理空港が近いことだ。新千歳空港から札幌市内を目指す場合は北広島を、広島空港から広島市内へ行く場合は東広島市を必ず通る。

札幌市と北広島市の位置関係(編集部作成)

札幌市と北広島市の位置関係(編集部作成)
広島市と東広島市の位置関係(編集部作成)

広島市と東広島市の位置関係(編集部作成)

しかし新千歳空港と札幌市、北広島市が強力に結びついているのに対し、広島空港と広島市、東広島市のつながりは今ひとつだ。

例えば、北広島駅に停車するJR千歳線の運行本数は、日中1時間あたり上下14本ある。
これに対して広島空港に直接乗り入れる鉄道はない。空港から東広島市の中心部を直接つなぐバスはなく、電車とバスを乗り継がなくてはならない。そしてその本数は多くない。

東広島市内は山陽新幹線の駅があるのだが、1時間あたり上下1本ずつしか停まらない。在来線と接続していないこともあって1日の乗降人員は約1200人に満たない。

東広島駅(Taisyoさん撮影、Wikimedia Commonsより)

東広島駅(Taisyoさん撮影、Wikimedia Commonsより)

県庁所在地中心部までの距離を比べても、北広島市の方が断然近い。

住宅環境は「北」有利

今度は両市の基礎データを表にまとめた。
人口規模も面積も差があるので一概には比較できないが、財政力と経済力、住民の若さ、医療は東広島、商業施設の魅力と下水道普及率は北広島がそれぞれ優位に立っている。

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東広島市の老年人口比率が低いのは、大学キャンパスの整備・移転が進んだことにある。広島大学や近畿大学工学部、エリザベト音楽大学西条学舎などが置かれ、広島中央サイエンスパークには最先端技術の研究機関が集まる。筑波研究学園都市の広島版と言ってもいいくらいだ。県内有数の人口増加地区となっている。

北広島市の人口が減少に転じていることを踏まえると、伸び代のある東広島市に軍配を挙げたい。

人材は圧倒的に「東」

東広島市中心部の西条地区は、京都の伏見、兵庫の灘と並ぶ日本三大酒処の1つでもある。日本の首都ならぬ「酒都」を自称し、毎年10月上旬には20万人を超える人出でにぎわう「酒まつり」が開催される。
日本唯一のお酒に関する国の研究機関、独立法人酒類総合研究所も市内にある。

独立法人酒類総合研究所(妖精書士さん撮影、Wikimedia Commonsより)

独立法人酒類総合研究所(妖精書士さん撮影、Wikimedia Commonsより)

同市の武器は食だけではない。それは「人」だ。広島カープ初代監督の石本秀一さんをはじめ、女子ゴルフの第一人者岡本綾子さん、TBSアナウンサー兼報道記者の久保田智子さん、戦後日本映画界のドンといわれた岡田茂さんなど、そうそうたる人物が揃う。とどめはダイソーこと大創産業の創業者・矢野博丈さんだろう。彼の経営観はネガティブすぎて逆に凄みがある。異才を生む土壌があるのだろうか。

「私はどうしようもないただのオッサンです。欠点は数え切れません。」
「そもそもダイソーなんて底の浅い商売ですから、やがてつぶれるに決まっている、と分かっていた」
「生きるということは、基本的に楽しいことではありません」

ちなみに大創産業の本社も東広島市にある。

ダイソーイオン志摩SC店 (Wikimedia Commonsより)

ダイソーイオン志摩SC店 (Wikimedia Commonsより)

食文化と人材力、経済力で、北広島市は東広島市の足元にも及ばない。

3つの角度から両市を比較した。
北広島市は人口規模では劣っているもののコンパクトにまとまっている。なかでも札幌市清田区に近い大曲地区は、事実上札幌の一部といっても過言ではない。

北広島市の風景(Prosperosityさん撮影、Wikimedia Commonsより)

北広島市の風景(Prosperosityさん撮影、Wikimedia Commonsより)

一方の東広島市は、下水道普及率は高くないし、広島市からやや離れている。広島市の面積の70%くらいの大きさなのに人口は20万人以下しかいない。それでも傑物が次々生まれる。

東広島市の中心部、西条町(OS6さん撮影、Wikimedia Commonsより)

東広島市の中心部、西条町(OS6さん撮影、Wikimedia Commonsより)

総合力で東広島市の勝利としたい。

実は姉妹都市の「北」と「東」

市章に「ひ」を取り入れたり、ゴルフ場が多かったり――。北広島市と東広島市は似たもの同士だ。その点はお互いに意識しているのだろう、1980年に姉妹都市締結を結び、小中学生や市職員、市議会議員を交互に派遣している。

北広島市公式サイトの姉妹都市紹介ページ

北広島市公式サイトの姉妹都市紹介ページ

めでたし、めでたし――と言いたいところだが、広島県北部には「北広島町」という自治体が存在する。
2005年に大朝・芸北・千代田・豊平の4町が対等合併して生まれた町だが、人口は年々減少し、現在は約1万9000人しかいない。市制を施行する可能性は限りなく低そうだが、人口5万人を突破して市に昇格することになったら市名はどうするのだろう。

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