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えっ、移住で50万円(か子牛)!? 鹿児島・三島村の支援政策が太っ腹と話題に

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.04.30 06:00
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鹿児島県の離島が打ち出した、移住者への支援政策の「手厚さ」が話題になっている。

移住に不安の種は尽きないが...

地方移住を希望する都会人は増えている。一方で不安の種を数え上げればきりがない。
よい仕事があるか、医・食・住・遊・学に不便はないか、良好な人間関係を築けるか――。とくに移住希望者が驚くのは「そんな収入でどうやって生活しているのか!?」という点ではないだろうか。

田舎の賃金相場は総じて低い。それでも住民が生活していけるのは、先祖から引き継いだ家業、不動産や蓄え、地域の助け合いがあるからだ。
移住者の年齢が若いほど受け入れ側はうれしいものだが、目ぼしい資産のない世帯にとって、ゼロからスタートするのは容易ではない。

55年間で人口約70%減の離島が打った手

薩摩半島から南南西に約40~50キロの位置にある竹島・硫黄島・黒島。これら3島と無人島からなる鹿児島県三島村は、1960年に1363人いた人口が約410人まで減少している。

鹿児島県三島村の定住案内サイト
鹿児島県三島村の定住案内サイト

こうした事態を少しでも改善するため、村は超太っ腹な移住者支援を始めた。

(1)世帯の代表者が55歳以下で、(2)同村に移住して農業・水産業等の自立または自営の目的をもって、村の活性化に寄与しようとする意欲のある者は、以下の手当てがもらえる。

■子牛1頭または50万円支給
■支度金(引越費用)10万円まで支給
■生活助成金(3万円)
1人世帯 月額8万5000円
夫婦世帯 月額10万円
子加算1人目 月額2万円
2人目以降 月額1万円

住まいの支援も手厚い。3DKの1戸建て住宅(20坪)が、家賃1万5000~2万3000円で入居できる。
このほか妊婦健診助成金制度や高校生修学支援金、出産祝金も用意されている。

「離島はインターネットがつながるの?」と心配する向きもあるだろうが、三島村インターネット「ミシマデネット」が月額3000円で利用できる(2013年3月までは全島無償だった)。

夢は膨らむが......

温暖な気候の離島暮らしを夢見る人にとっては興味深いニュースだろう。ネット上の関心も高い。

「脱サラして漁師になるの夢だからマジで考えるわ」
「結構マジで魅力的なんですが」

という声も挙がるが、とらぬ狸の皮算用を戒める意見も。

「思ってる以上に過酷だろうなあ。まず牛渡される時点で他の島民も牛飼ってるのが当たり前のレベルの暮らししてるんだろ」
「島民相手の自営業は不可能だぞ。人口的な意味で」

村の主な産業は農林水産業で、特産の黒毛和牛「みしま牛」の飼育に力を入れている。水産業の中心は伊勢エビ漁だ。10年前からオリジナル芋焼酎製造に向けての取り組みも始まっている。移住案内には農林水産業に関する資金貸付の諸制度も掲載されている。

村の様子を知る手がかりとしてお勧めなのがYouTubeだ。
西アフリカの打楽器ジャンベ奏者の神様ママディ・ケイタさんが硫黄島でコンサートを行って以来、子供たちを中心に島民の生活にジャンベの演奏が根付いた。親元から離れて暮らす留学生も島内の中学校に通っているが、演奏を通じてクラスメートが心を一つにしていく。
海を臨む温泉があったり、島民よりも多い野生のクジャクがいたり、15分の映像はあっという間に過ぎてしまう。

この動画を見てから村役場の定住促進課に連絡しても遅くはない。

鹿児島県三島村(YouTubeより)

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