「ネバネバしない納豆なんて邪道じゃないのか?」 話題の新品種開発元に聞いてみた
2015.04.23 06:00
コンセプトは、外国人でも食べられる納豆
納豆の持つ独特の粘りや発酵臭にマイナスイメージを持つ外国人は多い。その払しょくのため、茨城県工業技術センターが新しい納豆菌を開発した。その納豆菌を使用した新ブランド「豆乃香(まめのか)」は、粘りや糸引きが少ないのが何よりの特徴だ。
納豆製品の海外輸出を担当する朝一番の社員小河原一哲(かずのり)さんが発案し、筑波大学との協力を経て完成したものだ。栄養価に富んだ健康食として、海外進出を目指すという。「豆乃香」というネーミングには、発酵臭は「くさい」ではなく、身体に良い「香り」だという日本の食文化の誇りをこめた。
この豆乃香は、2015年1月に開催されたフランス・リヨンの国際食品見本市にも出品された。茨城県出身のシェフ・神保佳永さんが監修したフランス風の納豆料理を提供した。「これなら食べられる」と外国人にも好評で、連日2000食があっという間に完食したという。