食べるなら今! 会津ラーメンの雄「牛乳屋食堂」が期間限定で東京出張中
福島県会津地方の麺料理といえば喜多方ラーメンが有名だが、会津若松市にはこれと劣らぬ長い歴史を持つラーメンがある。
店名の由来はラーメン店開業前の業種にあり
「牛乳屋食堂」は、会津若松市内で牛乳屋を営んでいた夫婦が中国人から技術を学び、創業80余年の歴史を誇る。鶴ヶ城から約11キロと市街地から離れているものの、地元では行列のできる人気店だ。
店の看板メニューは「ミルクみそラーメン」。似たようなメニューは全国各地にあるけれども、元牛乳屋が創作したメニューだけあって、その名前はラーメン通に広く知られる。
福島県のアンテナショップ「日本橋・ふくしま館MIDETTE」で、牛乳屋食堂が期間限定で特別出店していると聞いたJタウンネット編集部は、買い物客で賑わう東京・日本橋へ向かった。
MIDETTEはJR新日本橋駅の出入口2から徒歩1分のところにある。筆者が訪れたちょうど1年前、2014年4月12日にオープンした。
同県のアンテナショップは「福島県八重洲観光交流館」がJR東京駅近くにあるが、こちらは飲食スペースのない小規模ショップで、品揃えは雲泥の差がある。
ラーメンよりも人気?のソースカツ丼もあるぞ
物販コーナーを通り過ぎ、奥の飲食スペースへ進む。すると小豆色の「のれん」に黄色い文字でで書かれた「名物 会津ラーメン・牛乳や」ののれんが目に飛び込んでくる。スペースは広く、県内の観光パンフレットも置いてある。
予備知識なしに来店したので迷ったが、牛乳屋にちなんで「ミルクみそラーメン」を選択した。会津ラーメンやソースカツ丼、セットメニューもある。実はラーメンよりもソースカツ丼の方が人気という噂も。
1周年記念ということで麺を無料で大盛りにしてもらった。ラッキー♪
午後5時前後だったので客はそれほどいなかったが、筆者の直前に家族連れとお一人様が3、4組ほどいた。入口のレジで先に代金を払って番号札をもらう。5、6分くらい待っただろうか、壁のラックに差してある無料冊子を見て時間をつぶした。
無料で大盛りにしてくれた
5角形に近い形をした丼は底が深く、写真から受ける印象よりも容量がある。夕方近くまで昼食を我慢した甲斐があったというものだ。中央部の盛り付けもビューティフル。
縮れた平打ちの麺は、柔らかくてソフトな口当たり。公式サイトの説明によると麺は極太と中太の2種類があるようだ。筆者が食したのは極太と思われるが、硬さはなかったので容易に噛むことができた。
小ぶりなチャーシューは2枚入っている。
スープに味噌っぽさはあまり感じられず、ミルクの方が勝っている感じだ。辛さは調味料からきていると推定する。
見た目のギトギト感+大盛りということもあり、最後まで食べられるか一抹の不安があったが、意外とすんなり感触できた。
会津の本店を訪れる客の多くは、ソースカツ丼とのセットメニューを頼むという。両方を堪能できるようバランスを取っているのかもしれない。
筆者が来店したとき、ソースカツ丼は既にオーダーストップで、後から客が「もうなくなったんですか...」と肩を落とす声が聞こえた。そんなにすごいメニューとは知らなかった筆者、今度は会津で本店の味を堪能したくなった。
牛乳屋食堂のMIDETTE出店は16日木曜まで。17~20日は猪苗代そば、21~26日は喜多方の「まるやラーメン」が出店する。
東京にあるアンテナショップの中でも、ここまでご当地の麺文化発信地に傾注しているのは珍しい。麺党なら来店する価値がある。