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「かわいい」から「強そう」まで...投票で選ばれた、鶴見川流域の素敵な「狛犬」たち

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.04.09 18:34
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臼井義幸さん撮影、横浜市歴史博物館写真提供
臼井義幸さん撮影、横浜市歴史博物館写真提供
臼井義幸さん撮影、横浜市歴史博物館写真提供
臼井義幸さん撮影、横浜市歴史博物館写真提供

神社や寺に行くと、入口や本殿・本堂の左右に、狛犬を見かける。狛犬のルーツは古代インドで、本来は獅子だったそうだ。大陸を移動し日本に伝来してからは、犬になったとされている。一般的には、右側の像が「阿形(あぎょう)」で口を開き、左側の像が「吽形(うんぎょう)」で口を閉じている。

旅先で寺社を訪ねる機会があると、ここの狛犬さんはどんな像だろう、と楽しみにしている人は、けっこう多いのではないか。おそろしく立派な芸術作品もあれば、素朴でかわいい像もあり、それなりに味がある。

そんな狛犬ファンには見逃せない写真が、横浜市歴史博物館ツイッター公式アカウントから、2015年3月26日に発信された。これは、同博物館で開催された写真展「鶴見川流域の狛犬百態」の人気投票の結果発表である。写真展は今年1月31日から3月15日まで開催され、1万人を超える観客を集めたという。来場者に「かわいい」「おもしろい」「いちおし」の3部門で投票を呼びかけたところ、2386票が寄せられたとのこと。

「かわいい」部門に子どもたちの支持が集まる

ツイートされた「かわいい」部門の1位は、町田市の野津田神社の狛犬だった。

表情もかわいいが、赤いエプロンのような布がアクセントになっている。文久2年、1862年の作品だ。全身が緑色に苔むしているところも味わい深い。

「かわいい」部門の2位は川崎市麻生区の秋葉神社、3位は横浜市港北区の八杉神社の狛犬、どちらもまるで妖怪マンガから飛び出してきたようなかわいさだ。ともに明治初期の作品である。

「おもしろい」部門第1位は、どこかで見た顔?

さて、「おもしろい」部門第1位は、横浜市鶴見区の杉山神社だった。

どこかで見たような顔だぞ。いかめしい表情ではあるが、怖いというよりは剽軽な印象。狛犬というよりは人間味あふれる、校長先生とか村長さんのような顔である。

「おもしろい」部門第2位は横浜市港北区の諏訪神社だ。こちらも狛犬というよりは、羊とか猿のような優しい表情をしている。

一方、「おもしろい」部門第3位は横浜市都筑区の杉山神社で、こちらはSFファンタジーに登場する怪獣のような、かっこいい狛犬である。1928年、昭和初期の作品だ。

かっこよさが光る、「いちおし」部門

さて、「いちおし」部門の1位に輝いたのは、「おもしろい」部門第3位と同じ作品で、横浜市都筑区の杉山神社。ダブル受賞だ。SFファンタジー風かっこよさが断然光っている。

「いちおし」部門2位は横浜市鶴見区の杉山神社、3位は横浜市港北区の駒林神社である。2位の杉山神社は、「おもしろい」部門第1位とダブル受賞だ。

番外編、こわい部門もできた!?

「こわい」部門があればおそらくトップだっただろうと思われるのが、 横浜市鶴見区の末吉神社。間違いなく怖い。

これらの狛犬を集めた写真集『鶴見川流域の狛犬百態』は、横浜市歴史博物館ミュージアムショップで販売されている。税込500円。写真を見た後で、現地を訪ねてみるのも楽しいかもしれない。

写真集『鶴見川流域の狛犬百態』表紙(画像提供:横浜市歴史博物館)
写真集『鶴見川流域の狛犬百態』表紙(画像提供:横浜市歴史博物館)
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