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もう食べられないのか...! 福井の名物土産「羽二重巻」の笹屋が破産

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.03.04 15:25
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「羽二重巻」をご存じだろうか。福井県の銘菓「羽二重餅」と粒あんがカステラで包まれた、高級感漂う菓子である。全国菓子大博覧会では数々の賞を受賞し、福井のお土産として大変人気の高い商品だ(福井県民のお土産の定番「羽二重巻」は1度に3つの食感が味わえる)。

羽二重巻(編集部撮影)
羽二重巻(編集部撮影)

この「羽二重巻」を開発し、40年にわたって販売してきたのは、越前市に本拠を置く笹屋菓舗である。同社が2015年3月1日付で事業を停止したと、帝国データバンクと東京商工リサーチから発表された。

報じられているところによれば、同社は、創業1872年という老舗で、最盛期の1982年6月期には売上高約5億2500万円をあげ、県内に直営店7店舗、フランチャイズ店20店舗舗を持っていたという。しかし、その後は売上が伸び悩み、また過去の過剰な設備投資による金融債務も抱え、不安定な経営状態が続いていたとのこと。さまざまな経営努力も功を奏さず、業績悪化に歯止めが掛からなかった模様だ。

衝撃は福井県内にひろがり、ツイッターには、福井県民や出身者などからの声が寄せられている。

やはり目立つのは「残念」というつぶやきだ。地元の銘菓の1つが無くなるのか、と心配する声も......。

2014年、練り羊羹の元祖、和歌山市の老舗「駿河屋」が事業停止に追い込まれ、今年1月に北海道・室蘭の「草太郎」が事業停止となった。いま地方の老舗に何が起きているのだろうか。

羽二重巻(編集部撮影)
羽二重巻(編集部撮影)
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