「京の台所」錦市場は元々「糞小路」だった!?
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年2月20日放送で「錦市場」について取り上げていました。
京都の錦市場はテレビでもよく取り上げられる有名な"京都の台所"。
錦市場は錦小路通の中にある、約400mの商店街で、約130店の店舗が立ち並びます。
錦市場の青果店で生まれ江戸時代を代表する画家となった伊藤若冲の生家があることでも知られています。
現在は若冲のイメージを模した絵がアーケードに飾られています。
錦小路通は実はかつてとっても汚い通りだったそうで、浮浪者や家のない人が集まっていて、"糞小路"と呼ばれていた通りでした。
その当時の天皇は、四条通を挟んで南側が「綾小路通」で、その反対側にあたるのが糞小路ではダメじゃないか、綺麗にしよう!ということで、綾錦にかけて「錦小路通」となったといいます。
良質の地下水を目当てにお店が集まり
ではなぜ錦小路通に市場ができたのでしょう?
およそ400年前、もちろん冷蔵庫のようなものはなく、地下水の冷気を利用して魚や野菜を冷やして保存していました。
降り井戸という地下に保存庫を作ったものが、今では京都御所と錦市場に残るだけとなっているそうです。
つまり、錦小路通には良質の地下水が出ていたそうで、その地下水を目当てに自然とお店が集まってきて、現在の錦市場が出来上がったということなのです。
現在でも地下水を利用していて、大きなポンプで地下水をくみ上げ、各お店に分けているのだそうですよ。
今年は「錦市場」という言葉が文献に登場して400年ということで、京の台所・錦400年記念イベント「錦のうまいもんと京の日本酒祭り」も行われるということで、さらに活気が増しそうですね!(ライター:ツカダ)