「花子とアン」炭鉱王旧邸の、座敷雛がまさに絢爛豪華
NHKの連続テレビ小説「花子とアン」に登場した蓮子様を覚えている人は多いはずだ。あの仲間由紀恵さんが演じた蓮子様が嫁いだのが、九州の炭鉱王・嘉納伝助だった。伝助を演じた吉田鋼太郎さんの好演も実に印象深かった。
蓮子様のモデルが歌人・柳原白蓮であり、伝助のモデルは伊藤伝右衛門、実在の人物だ。実際の伝右衛門は、テレビドラマで演じられたように豪快な人物ではあったが、事業で得た巨万の富を、地元の教育・文化事業に注ぎ、地域社会に貢献している。「そげな上等な女学校は要らん」と言い放った伝助は、あくまでもドラマの演出だったようだ。
伝右衛門の旧邸宅は、現在も福岡県飯塚市に残されている。炭鉱王と白蓮が暮らした大邸宅に、いま「京の花見」をテーマとした座敷雛500体が展示されている。20畳の広間に、紫宸殿や五重塔などが立ち、公家や町屋の人が花見を楽しむ雅な情景が表わされている。明治天皇雛や皇女和宮の人形も飾られている。
この催しは、「第15回いいづか雛(ひいな)のまつり」で、麻生大浦荘、嘉穂劇場、千鳥屋本家など、同市内18会場で、約1万点の雛人形が飾られている。期間は2015年3月30日まで。同イベントの公式フェイスブックからは、最新情報が発信されている。
特別展「花子と白蓮」も同時開催されている。伊藤伝右衛門と柳原白蓮、そして村岡花子の貴重な品約300点が展示されている。