そんな理由で...?! 京都の「節分」名物行事が、まさかの大幅縮小
豪快な炎をお祭りのはずが......
今年も参拝者らがお札や正月飾りなどを収めて高く積み上げられましたが、神官が火をつけた先はなんと、大量のお札やお守りではなく、御幣(ごへい)と呼ばれる紙製の神具。
古都の夜を灯す豪快な炎が無かったのです。
結局最後まで火炉には火をつけず、今年の火炉祭は終わってしまいました。
なぜ火炉に火をつけずに終わったのか、それは「お札を燃やした後の灰の処分に困ったから」。
昨年までは灰を水で湿らせてから一般ゴミとして処理していましたが、その量はおよそ4トン。
2014年の夏に京都市から「火炉祭の灰を飛び散らないようにゴミ袋に入れて捨ててもらえませんか」と頼まれました。
と言われても並大抵の量ではない......、とすっかり困ってしまった吉田神社の宮司さんは、産廃業者に頼もうともしましたが条件が厳しい......。
さらに、毎年燃やしているものの中にはお札以外にビニール袋やぬいぐるみなども含まれていて環境にはあまり良くないんじゃないだろうか?と考え、神さまの魂を移した御幣だけを燃やして、お札などはそのまま市に回収してもらうことにしたのだそうです。
最初は、そんな理由で......と思ってしまいましたが、確かに灰の処分は難しい問題です。きっと神社の方も苦渋の決断なのだろうと思いますが......。ただ、豪快な炎がなく、残念に思う参拝客も多いらしいので、何かしらの方法で今までのような火炉祭を続けて欲しいですね。(ライター:ツカダ)