訪日外国人の心を掴め! 広島ホテル&ゲストハウス最新事情
[Jステーション-広島HOMEテレビ]2014年1月12日放送の特集で、外国人観光客に向けたホテルの戦略を取り上げていました。
年間およそ53万人もの外国人観光客が、広島に訪れています。円安効果やビザの緩和で日本にやってくる外国人が増える中、広島市内のホテルがこの商機を逃すまいと、外国人旅行者の取り込みに力を入れています。
外国人客増加で新たな一手 駅前ホテルのおもてなし戦略
装いを新たに生まれ変わる陸の玄関口、JR広島駅。そのすぐそばで営業する「ホテルグランヴィア広島」は広島駅直結のアクセス面の利便性から、海外から訪れる観光客に支持されていて、2014年世界最大の旅行サイトで、トップホテルの一つにも選ばれました。
2014年の4月から9月期の外国人宿泊客が前年同期と比べ、およそ3割アップだったこのホテル。2015年になってから力を入れているのは、SNSによる情報発信です。
様々な部門の女性スタッフからなる専門グループを立ち上げ、どんな情報が集客につながるのかアイデアを出し合います。
外国人目線を意識した取り組みは、館内の案内お表示にも取り入れられています。従来の日本語、英語に加え、中国や台湾などアジア圏の利用客が増えていることから、中国語と韓国語でも表記しました。
また、食のおもてなしも強化していて、12年ぶりにレストランフロアをリニューアルします。シェフのキッチンパフォーマンスを売りにした、エンターテイメント性の高いビュッフェレストランとして、4月上旬にオープンする予定です。
外国人旅行客に選ばれる宿 "ゲストハウス"の魅力とは?
新たなホテルの業態として多くの注目を集めているのが「ゲストハウス」と呼ばれる宿泊施設です。
そもそもゲストハウスは、一般のホテルと違い、見ず知らずの旅行者が同じ部屋で寝泊まりするホテルです。基本的に食事の提供はなく、洗面所やシャワールームも共同。一泊3000円程度という安さから、特にバックパッカーと呼ばれる、低予算で旅を楽しむ外国人に人気です。
ゲストハウスは、業界組織が把握しているだけでも、現在全国におよそ500軒あります。訪日外国人の増加に伴って、そのニーズは年々高まっています。
安く泊まれるだけでなく、他の利用者や日本人スタッフとのコミュニケーションも人気の理由です。
その他にも、地域密着を目指し、地元リピーターの獲得を狙うリーガロイヤルホテルを紹介していました。
東京五輪決定も追い風にして、平和とスポーツで広島の魅力を拡大し、行政と業界が一体となって、訪日外国人を誘致することが、これからのホテルの役割になっていくようです。(ライター:haruhana)