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北海道を青森県が殴って小さくする!? ご当地音ゲー「アオモリズム」が面白い!

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.01.06 15:39
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独特の地形をしている本州最北端の県、青森。その西側に位置する下北半島の形、何かに似てると思わないだろうか。そう、ボクサーのように握り拳を作った腕だ。少なくとも筆者は、子供のころそんなことを思った記憶がある。

コンセプトは「ねぶたのリズムで殴り合え!」

そんな青森の地形をアクションゲーム化した「アオモリズム」。ストーリーは以下の通り。 「ホッカイドウが攻めてきたど」 うん、わかりやすい。プレイ内容も単純明快だ。下北半島が右拳(こぶし)、津軽半島が左拳となり、ホッカイドウがアオモリめがけて飛ばす、北海道産品を跳ね返していく。2つのボタンをタイミングよく押してターゲットを叩く、いわゆる「音ゲー」に近い感覚のゲームだ。

津軽海峡を挟んで対峙するアオモリとホッカイドウ。イラストはイメージです(編集部作成)
津軽海峡を挟んで対峙するアオモリとホッカイドウ。イラストはイメージです(編集部作成)

ゲームが進展すると、ホッカイドウの渡島半島が拳となり、アオモリと直接殴り合う場面も出てくるが、きりたんぽ、わんこそばなど、トウホクからの支援物資でホッカイドウにダメージを与えることもできる。

ねぶたばやしのリズムも妙にハマっている。「笛」と「灯篭手振り鉦」がかなでる音は、テクノ黎明期のクラフトワーク的と書いたら言いすぎか。 獲得したスコア=ha(ヘクタール)に応じて、ホッカイドウは小さくなる。その巨大さでアオモリ侵攻を目論むホッカイドウをパンチで凹ませる――それがこのゲームの目的だ。

アオモリズム公式 説明動画(YouTubeより)

神奈川工科大学(神奈川県厚木市)の学生が開発したこのゲームは、2013年9月に開催された東京ゲームショウで披露されたところ、来場者の間で話題を呼んだ。 そして2014年12月27日から県内での展示が始まった。場所は三沢市にある宿泊施設「星野リゾート青森屋」。ツイッターには正月休みに同リゾートを訪れた子供たちの遊ぶ姿が投稿されている。

ホッカイドウを小さくするというコンセプトに道民はお怒りかと思いきや、寛容な心で見守る人も。片や青森県民も「道民にはすまないが...」という気遣いを見せる。北国同士の絆を見る思いだ。

そういえば青森県は、北海道新幹線が新函館まで開通するのを機会に「津軽海峡交流圏」を作る構想を明らかにしている(参照:青森県が目論む壮大な「λ(ラムダ)プロジェクト」とはなんだ!?)。 殴り合いを超えて両者の間に生まれた絆が、海峡交流圏の発展を促す、そんな壮大なテーマがこのゲームには込められて――いたら面白いなあと。

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