地方移住で夢の「1か月10万円」生活!...のために必要な貯金額は「×××万円」
移住先で子供を育てた場合の目安は?
ところで、田舎暮らしというと「農業」というイメージの人が多いかもしれないが、同センターが2013年に実施したアンケートによると、希望する就労スタイルのトップは「就職(企業等)」の35%だった。Jタウンネットが2013年夏以来実施しているウェブアンケートでも、移住に興味がある、とした719人中、「農業などをバリバリやりたい」とした人は15.6%どまり。「趣味程度なら」「したくない」とした人が大半だ。
実際問題、見ず知らずの土地に飛び込んでいきなり農業――なんてことは、よほどの人脈がない限り難しい。加えて言うなら「住まい」も、特に若い世代だと「一軒家を新築、あるいは購入」というのはなかなか難しいだろう。
「仕事」「住まい」については次回以降で詳しく紹介するとして、こうした状況を踏まえたとき、上記のような「月10万円の田舎暮らし」を送るためには、どうすればよいのだろうか。FP提案書工房の代表・中里邦宏さんにシミュレーションしてもらった。
前提条件は以下のとおり。
- 夫・妻ともに30歳で地方移住
- 地場産業に就職する夫の年収は192万円(月収16万円)
- 町営住宅に住み、家賃は月2万5000円、火災保険は年7000円
- 夫・妻の携帯・スマホ代として合計月8000円(電話代3000円の代わり)
- 金融資産は預貯金が200万円
- 車は軽自動車を1台所有。11年ごとに100万円で買い替え
- 移住2年目で子供が1人誕生
- 生命保険は年12万円。子供誕生後は死亡保険を年5万円プラス