農家が作物の栽培を止めてしまった「耕作放棄地」は年々拡大している。農林水産省の2010年調査によると、その面積は日本全体で滋賀県全体と同じくらいになっている。
都市部や平地でも増えている耕作放棄地だが、中山間地域はとくに深刻。海なし県で山に囲まれた山梨は全国2番目の放棄地率となっている(1番は長崎)。
仕組みは次の通りだ。(1)農地中間管理機構(農地集積バンク)が所有者から農地を借り、(2)新規就業者や意欲のある農家に転貸する。まとまった土地を地域ぐるみで貸し付けると、地域に協力金が支払われるという。