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「石巻ブルー」の美しさ。風土が産んだ三輪田窯の焼き物

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2014.12.09 07:43
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[OH!バンデス - ミヤギテレビ] 2014年11月26日放送の「宗雅どーなknow?」のコーナーで、石巻で活躍する陶芸作家を紹介していました。

石巻でしか作れない、地元の素材にこだわる陶芸作家

かつて分教場だった石巻の木造校舎を「陶房」として使って焼き物を作っているのは、「三輪田窯」の窯主・亀山さん。仙台の土を使った300年以上の伝統を持つ焼き物・堤焼を学び、10年前に独立。この建物で生活をしながら、日々美しい焼き物を作っています。

公式サイト
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亀山さんの代表作は、特徴的な深みのある青い焼き物ですが、これは試作の中で偶然生まれた色だったのだとか。青い顔料を使うことなく、地元で取れた青色を生み出す釉薬を使うことで、土地との縁を大切にする焼き物造りを心がけています。

石巻の空や海の青からインスピレーションを受け、土をはじめ、原料のほとんどに地元のものを使用している亀山さん。

石巻ならではの物を焼き物に取り入れるという新たなスタイルを模索しているとのことですが、そのひとつが石巻の伝統工芸品「雄勝硯」に使われる「雄勝石」。硯の製造過程で出る石の粉末と、近くの砂浜の砂鉄を調合して釉薬にしているのだそうです。

他にも、ホタテや牡蠣などの貝殻を釉薬に使い、独特の質感と色を生み出したり、独自の挑戦を続けていましたが、東日本大震災では石巻が被災。焼き物を続けていくべきか悩んでいたところへ、仮設住宅にそろっている味気ない食器ではなく、手作りの物を使いたいと買い求めに来てくれる人などに支えられ、震災後は三輪田窯が地域のお年寄りの交流拠点としても一役買うようになりました。

三輪田窯では焼き物の販売もしているとのこと。実際に焼き物作りをしている現場で、焼き物が生まれた環境を感じながら作品にふれるのも素敵ですね。(ライター:Makikinha)

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