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トマソン第1号「四谷の純粋階段」は今どうなっているのか

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.10.28 18:41

赤瀬川原平さんが亡くなった。

思い出すのは中学校1年のころ、当時の国語教師から赤瀬川さんの「トマソン」について聞かされたことだ。さっそく影響を受けて、夏休みに近所にトマソンはないか探し回ったことを覚えている。

四谷の純粋階段(引用元)
四谷の純粋階段(引用元)

ふと調べてみると、赤瀬川さんが「トマソン」探求を始めるきっかけになったという「四谷の純粋階段(四谷階段)」は、勤め先のすぐ近所だった。

これも何かの縁と、昼飯がてらにその「四谷階段」を探しに行ってみた。

何のためにあるのかわからない階段

それは今から42年前の1972年。

赤瀬川さんらが四谷の旅館「祥平館」の裏手を歩いていたところ、どこにもつながっていない、単に「上って下りるだけ」の階段を見つけたのがトマソンの事始めだ。

この階段は「純粋階段」、あるいは四谷怪談をもじって「四谷階段」と名付けられ、以後次々と「発見」されるトマソンの栄えある第1号となった。

にぎわう外堀通り
にぎわう外堀通り

さて、この四谷階段の今は――。

Google Mapを頼りに、四ツ谷駅を出て、外堀通り沿いに「祥平館」を探して歩くこと、およそ1分。

駅からはすぐ近くらしい
駅からはすぐ近くらしい
このあたりのはずなんだが......
このあたりのはずなんだが......
と思ったら、ビルには「祥平館」の文字が!
と思ったら、ビルには「祥平館」の文字が!

駅のすぐそばに、「祥平館」はあった。

しかし建物自体は、すでにビルになっていた。

隣も同じ祥平館のビル
隣も同じ祥平館のビル

せっかくなので、裏手に回ってみることにする。

旅館のすぐ裏だとすれば、このあたりだろうか――と、猫一匹入るのがやっとの路地を覗いてみたが、それらしき姿は見えない。

さすがに取り壊されてしまったらしい
さすがに取り壊されてしまったらしい

なんでも、外堀通りの拡張に伴い、旅館を現在のビルに建て替えたのだそうだ(別の場所でホテル営業は続いている)。それもずいぶん昔のことで、「四谷階段」をしのぶには、あまりにも遅すぎた話だったようだ。

祥平館ビルの方には、1975年定礎の文字が
祥平館ビルの方には、1975年定礎の文字が

ちなみに赤瀬川さん自身も2000年代にここを訪れ、この代替わりしたビルと対面していたという。他の赤瀬川さんらが「発見」したトマソンも、すでに姿を消したものが多い。

受け継がれる「面白がり方」

しかし、今もネット上では、多くのトマソンが発見され続けている。

消えた純粋階段を前に、「面白がり方を見つける」ことの偉大さを改めて思いつつ――さて、お昼休みはそろそろ終わりだ。

おまけ。ちょっとトマソンっぽいかな?と撮影してみたが、単なる階段だった
おまけ。ちょっとトマソンっぽいかな?と撮影してみたが、単なる階段だった
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