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修学旅行といえば「京都」か「東京」か? 東日本出身者に聞きました

Jタウン研究所

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2014.10.17 08:00
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修学旅行の定番といえば京都・奈良をはじめ「関西」が思い浮かぶ。

Jタウンネットが2014年5月8日から10月6日まで実施したアンケート「中学校の修学旅行の行き先、どこだった?」の結果によると、関西を旅行地に選ぶのは関東や甲信越を中心とした19都県であり、特に「東日本」でこの志向が強い。

前回の記事(結果発表!地方別「修学旅行の行き先」、あなたはどこだった?)では地方別の傾向を解説した。今回は、東日本の旅行先について詳しく見ていく。

東日本はやはり「関西」優勢

下の図は、北海道・東北・関東・甲信越北陸・東海に属する24都道県の投票結果をまとめたもの。
総得票数は2506票で、得票率が最も高かったのは「関西」の40.4%だった。次いで多かったのが「東京」の22.5%で、以下「九州」が8.8%、「東北」が8.4%、甲信(山梨・長野)が4.0%、「その他関東」が3.7%、「北海道」が3.6%と続く。

少々意外だったのは、九州が旅行先として3番目に多いこと。ひょっとしたら西日本で学生生活を送り、社会人になって東日本に移住した人の票が入っているからかもしれない。

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「北海道」と「東京」が勢力を2分する東北

地方ごとの傾向は前回掲載した通り。ミニを含めると、東京行の新幹線がすべての県に通じている東北だが、修学旅行先は「北海道派」と「東京派」に分かれる。

中学校の修学旅行先で最も得票率の高かった選択肢を県別に色分けした(図表はすべて編集部が作成)
中学校の修学旅行先で最も得票率の高かった選択肢を県別に色分けした(図表はすべて編集部が作成)

北海道が得票率トップだった岩手。もっとも、東京とはわずかに4.7%の差で拮抗している。

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岩手の南隣にある宮城は7割以上が「東京」と回答。2番目に多いのは「関西」の8.8%で、北海道志向はそれほど高くない。

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まとめれば、

秋田、岩手...北海道
青森、宮城、山形、福島...東京

ということになる。東京派の各県を見ると、青森は「北海道だと近すぎる」、宮城・山形・福島は「北海道だと遠すぎる」ということで、東京が選ばれているのかもしれない。

関東は基本的に関西志向だけれど...

国際的な観光地・日光を抱える栃木は、6割以上が「関西」に投票した。北海道や東北、東京とその近県にも票が入ったが、中国・四国から西の地方には1票も入らなかった。

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千葉県浦安市にある東京ディズニーリゾート。年間入場者数は3100万人以上に達し、修学旅行で訪れる若者も少なくない。
旅行方面のトップは「関西」で36.1%だが、東北も健闘しており25.8%を獲得。ネット検索すると、長野や山形の農業体験を修学旅行先に選ぶ中学校がいくつもヒットする。千葉は体験学習を重視する学校が多いのだろうか。

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これは東京にもいえることだが、「東京」に投票した人が一定数いた。おそらく地方出身で現在首都圏に住んでいる人と考えられる。

福井は「関西じゃ近すぎる」?

甲信越北陸地方における最多得票率は「関西」の58.2%。しかし、関西に最も近い福井だけは「東京」が79.2%とトップだった。JR西日本の看板列車・新快速は福井県敦賀市まで乗り入れている。京都や大阪、姫路まで普通運賃のみで行けることを考えれば、わざわざ修学旅行で訪れるまでもない、ということか。

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8つの県と境を接する海なし県の長野。どの方面を修学旅行先に選ぶのか興味のあるところだが、関東以上に関西志向が強く、得票率は75.0%に達した。

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愛知は「東京」志向が強い

「中京」と称される愛知。東海道ではやや関西寄りに位置することもあり、東京の得票率の高さが目立つ。
関西からみれば福井と似たような距離なのに、関西が15.7%を獲得しているのは少々意外。一方、新幹線で一本でつながっている山陽の得票率は思いのほか少ない。

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同じ東海地方の岐阜と三重も「東京」が最多得票先だった。対して静岡は関西志向が強く、関東各県に近い結果となった。

次回は西日本の傾向をみていく。

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