長年の論争「『湘南』はどこからどこまでか」問題についに終止符が打たれる!
東京五輪前に、全部「湘南」にしてしまった
この「かながわシープロジェクト」は、2020年の東京オリンピック開催や、2014年度完成予定のさがみ縦貫道路の全面開通を控え、神奈川の海の魅力を全世界に発信するのが目的。
プロジェクトメンバーは12人だが、その中心となったのは黒岩祐治神奈川県知事とジャーナリストの木村太郎さんの2人。フジテレビつながりなのはひとまず置いておこう。ナビゲーターは明治大学文学部4年生でタレントの下田奈奈さんが務める。
「ちょっと湘南の範囲が広すぎるんじゃ......」と思った人もいるだろうが、大磯町には「湘南発祥之地」の碑、そして藤沢市の片瀬海岸には「ここが湘南」の碑がそれぞれあるし、「湘南××」「××湘南」という企業・団体は広範囲に存在する。
例えば、西端の湯河原町は湘南ナンバーで、町内にはサービス付き高齢者住宅「ホームステーション らいふ湘南かねか湯河原」という施設がある。
一方、東の横須賀市には「湘南鷹取」という地名がある。団地造成の際に誕生したそうだが、どちらかというと東京湾の方が近いような......。逗子市に隣接しているからギリギリセーフということか。
このように湘南はどんどん拡大を続けているのだ。
今回のプロジェクトのメッセージは現状追認、いや相模湾沿いに限定したともいえる。
いっそのこと神奈川県から湘南県に改名するのもありかもしれない。湘南意識の高い人はともかく、「湘南という名前はイヤ!」と考える住民は複雑な心境だろうが。
メンバーの目論みどおり「SHONAN」ブランドが海外まで浸透すれば、今以上に大勢の観光客が相模湾に押し寄せるに違いない。
有名になればなるほど、悪名高き道路渋滞は悪化するだろう。そこは「チームSHONAN」で乗り越えるしかなさそうだ。
ここで読者の皆様に質問。
湘南の範囲はどこまでだと思いますか?
以下の選択肢からお答えいただきたい。結果は、Jタウンネットのシステムで集計する。