あえて大通りを「狭くする」京都の決断
2014.10.05 07:38
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2014年9月26日放送で「四条通の歩道拡大計画」について取り上げていました。
京都の中心部、四条通の歩道がデッカクなるんだそうですよ。
対象となるのは四条通のうち烏丸通から川端通までの1.1kmで、現在は片側2車線の道路なのですがなのですが、歩道を広くして、その分車道が片側1車線になるとのこと。
都心部の幹線道路を広げるのはよくある話ですが、狭めて歩道を広げるというのは大胆なアイデアで、全国的にもあまり例がない取り組みです。
今回の計画の狙いは、「歩行者とバスを優先すること」、つまり、観光客に対しての整備なのです。
実は2007年に実験済みで、歩道を大きくすると観光客がゆっくりと観光でき、経済効果が見込めると言います。
四条通の歩道を広げると他の路地が困る......?
京都市では、バスを基本的に追い抜けない構造にし、道路の真ん中に中央のゾーンを作って緊急車両はそこを通るようにするほか、一般車両や荷降ろしのためのスペースを15か所作るとしています。
ですが、暮らしている人にとってはどうなのでしょうか?
四条通から少し奥に入った通りで商売をしている方に聞いたところ、四条通の車道が狭くなることで他の通りが渋滞してしまうと心配していました。
そしてそのことに対してのフォローや解決法が示されていないことに不安を覚えているそうで、市民の理解を得るように解決策を出すことも大切ですね。
四条通の歩道拡大は2014年の11月に着工し、2015年の秋に完成を目指します。(ライター:ツカダ)