「カレーに生卵&ソース」、愛好者が多いのは東海・関西・四国! 東北は...
エスビー食品のウェブサイト「S&Bカレー.com」によると、家庭で作る料理から外食まで含めると、日本人は1年に約78回カレーを食べているそうだ。
日本にカレーが定着した背景として、料理人や食品メーカーによるアレンジがあった。いまやトッピングの定番となっている「福神漬け」などはその典型と言っていいだろう。
カレー+生卵+ソースに4割以上が「当たり前」
福神漬けは誰もが認めるトッピングの具材だが、生卵やソースとなると異論をはさみたくなる人もいるのではないか。
地方別の得票率もまとめてみた。
関東と中国地方は全国平均に近いが、四国や関西、東海地方は「どちらもありえない」の得票率が少ない。つまり生卵かソース、あるいは両方をトッピングすることに違和感のない人が多い。
逆に「どちらもありえない」の得票率が一番高かったのは東北地方で、28%に達した。
こうしてみると、四国~関西~東海と、それ以外の地域で、やはり受容度には温度差があるようだ。
18年の間に「何も使わない」派が減少した?
書籍「カレーライスの誕生」(小菅桂子著、講談社学術文庫)には、ハウス食品が1996年に実施した「カレー味つけ地域調査」の結果が掲載されている。
東京都の場合、「生卵」が4.4%、「ソース」が11.3%、「醤油」が6.4%、「何も使わない」が76.4%だった。
これに対して大阪府は、「生卵」が20.5%、「ソース」が22.6%、「醤油」が12.3%、「何も使わない」が63.0%だった。
見ての通り、ハウス食品の調査結果とJタウンネットの地方別傾向に内容の開きがある。
アンケートの方法、特性などによる差がおそらくは大きいのだろうが、この18年間に「生卵」や「ソース」を入れるという文化が、ある程度は関東圏でも広がったことが考えられる。
後編の記事カレーに生卵、は許せるけどソースはイヤ!(またはその逆)な人、いますか?では主な都府県の傾向をまとめている。
Jタウン研究所ではほかにも、さまざまな地域差を調査している。ご興味を持たれた方は参照してほしい。
・「カレーに豚肉?ありえへん!」全国調査でわかった「牛・豚」地図
・四角い食パンを「角食」と言うのは北海道と兵庫だけ...いったいなぜ?
・「納豆嫌い」多い県は? 現代の「納豆格差」、全国アンケートで判明