埼玉県の自転車事故防止ポスターのミニスカっぷりがまぶしい
自転車発祥の地を自認する埼玉県は、「日本でいちばん自転車で暮らしやすい社会」を目指している。県の西半分は平地で走りやすく、日本一長いサイクリングロードもある。自転車保有率は全国有数だ。
一方で自転車乗車中の死亡者数は全国ワースト2位(42人)という不名誉な記録ももっている。亡くなった人の約8割は何らかの交通違反を犯していた。
そこで埼玉県は、若い世代をターゲットにした自転車の交通事故防止を訴えるポスターとチラシを作成した。デザインしたのはヒューマンアカデミー大宮校・マンガカレッジに通う女性2名。
マンガ学校の生徒が描いた秀作ポスター
中村麻希子さん(23)の作品は、自転車にまたがった女子高校生がヘルメットをかぶっている。恐らく通学途中を描いたのだろう。
大切な人のために、みんな自分の命を守ろう――読み手の心を揺り動かす優れた内容だ。それにしても、大きめのバストやミニスカート、生足が気になってしまうのは筆者だけだろうか。
「good! マナーアップ自転車」を描いたのは石井愛莉さん(22)。
ポスターには様々なメッセージが記されている。そのうちの1つ「スマホ見ながら運転してない? 『画面見ないで周り見て。アプリとメールは逃げないよ』」は筆者も大賛成。ながらスマホは歩行時でも危ないのに、自転車を運転しながらなんて......。
登場する女性はリクルートスーツっぽいのを着ており、これまたミニスカートだ。航空会社スカイマーク(SKY)の新制服ばり――いや、SKYより多分短い。ボディバランスがいいのもあるのだろうけど、なんかこう、ギリギリ感があるというか。
「らき☆すた」や「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」「クレヨンしんちゃん」など、埼玉を舞台としたアニメは数多い。県は、マンガやアニメな好きな層に関心をもってもらうため、マンガ学校の学生にイラストを描いてもらったという。
これらの作品のポスター2900枚とチラシ15万枚は、2014年9月10日から県内の駅や周辺自転車駐輪場、学校などで掲示・配布されている。
ところで、先に挙げた自転車乗車中の死亡者のうち42人中24人は65歳以上の高齢者だった。今回のキャンペーンは現役層が対象だが、高齢者に注意を促すことも忘れないでほしいものだ。