「とちぎおもてなしメイツ」に会いに行ったら、予想外の言葉が...

Jタウンネット編集部

2014.08.07 16:53

栃木県の魅力をPRする観光アシスタント「とちぎおもてなしメイツ」。応募者の中から女性3名が選ばれ、2014年7月から本格的に活動を開始した。

ところでJタウンネットではメイツ募集時、「ちょっと変わった応募要項」として、いささか茶化すような調子でこの話題を取り上げていた。

勝手に記事にしたこともあり、なんとなく「うまくいってくれるといいのだけど...」と妙な責任感を感じていた編集部。
栃木県観光物産協会のウェブサイトをチェックしていると、メイツに直接触れ合える機会があることを知った。7月30・31日の2日間、東京ソラマチ4階にある「とちまるショップ」で彼女たちが店頭でPR活動を行うという。

「彼女たちの頑張る姿を伝えたい」。そう思った筆者は、同ショップのある東京都墨田区押上へ駆けつけた。

メイツの予想外な返事にビックリ

東京ソラマチは、東京スカイツリーの根元に立地する商業施設だ。夏休み期間中ということもあり、平日にもかかわらず子供連れのファミリーで混雑している。

ショップにいたおもてなしメイツは2人。通りすがりの客に笑顔でチラシを配ったり、ガラポン抽選会を行ったりしている。人通りが少なくなったタイミングを見計らい、メイツの1人に声をかけた。

Jタウンネットの記事で迷惑をかけていたらどうしよう、怪訝な顔をされるかも――筆者は不安を抱いていた。
そんな不安を打ち消すかのように、彼女はハッとした顔でこう答えた。

「今日は上席の者があいにく不在でして......えっ、Jタウンネットの方ですか？　存じ上げておりますよ。というのも私...あの記事がキッカケで応募してメイツになったんです」

彼女の名前は下藤麻菜さん。デザイン系の専門学校を卒業したものの、なかなか仕事が決まらなかったとき、学校の先生から「こんな求人があるらしい」と提示されたのがJタウンネットの記事だった。

もう一人の小島詩歩さんは今年春までOLをしていた。ハローワーク経由で求人に接したときは「まさか、こんな募集がハローワークで見つかるとは」と驚いたそうだ。

「日々成長している自分がいます」Byメイツ

アポなしで押しかけた筆者だが、感激した理由はメイツに会えただけではない。彼女たちの立ち振る舞いが洗練されているのである。
先の記事にも書いたように、高嶺の花的なオーラがにじみ出ている。県外のPR活動は初めてだったというが、そんなふうには見えない。何か秘密があるのだろうか――後日、観光物産協会事務局長の安藤さんに電話取材を申し込んだ。

「それはもう、しっかり教育をしていますから」と彼は胸を張る。

メイツに決まってデビューするまでの間、観光などの専門研修をはじめアナウンス、立ち振る舞いなどに関するレッスンを彼女たちに受けさせていた。その成果が仕草に表れているというわけだ。
また募集要項にあった「パソコン操作に詳しいこと」について質問すると、次のような答えが返ってきた。

「私たちはメイツもスタッフの一員として立派に仕事をしてほしいのです」

そういえば、メイツの2人は目を輝かせながら次のように語っていたのを思い出した。

「先輩たち（先代の観光アシスタント）が残してくれたレジュメはずいぶん役に立っています。毎日が新しい出会いの連続で、社会人として日々成長していることが実感できています」

心残りだったのは、もう一人のメイツ折本菊子さんに会えなかったこと。同じ頃、彼女は東京ビッグサイトの物産展で1人頑張っていた。

8月21日、東武百貨店船橋店で開催される「栃木・福島の物産展」にメイツたちは登場する。9月以降はとちまるショップで毎月PR活動を行う予定。
秋に必ず再訪しようと心に誓った。

栃木で今夏お勧めのスポットは？

メイツはいずれも栃木県内在住。旅行先選びに迷っている人向けに、地元のお勧めスポットを教えてもらった。

「栃木県は避暑地として有名です。とくに那須高原や日光はいいですよ」
「鬼怒川のキャニオニングは、ラフティング時の格好で激流に飛び込んでいく遊びです。スリリングに見えますが、ガイドが案内するので安心です」
「湯西川ダム湖をクルーズできる『ダックツアー』は、四季折々の景色を水陸両用バスから眺めることができます」
「県都の宇都宮市はジャズや餃子、カクテルが有名。都会志向の人も楽しめるスポットがいっぱいです」

これらの情報はパンフレット「本物の出会い栃木」に掲載されている。観光物産協会のウェブサイトとあわせて活用することで、あなたにぴったりの情報が得られるだろう。