今川焼き?大判焼き?御座候? 「アレ」の名前は結局なんなのか
日本中で親しまれる和菓子の「今川焼き」。小麦粉を練り上げた生地に小豆の餡(あん)を入れて金型で焼いて作る。こんがり焼けた円形のボディはほぼ全国共通と言っていい。ところがその名称となると様々な呼び名がある。
2014年7月17日放送の情報番組「ZIP!」(日本テレビ系)は、「ハテナビ~地方によって呼び名が違うもの第2弾」のコーナーで、この問題について取り上げた。
姫路じゃ「御座候」と言うらしい
兵庫の姫路市周辺に住む人たちは今川焼きを「御座候」(ござそうろう)と呼ぶ。しかし、この名称が通じる地域はほかにない。そこで番組スタッフは、姫路駅から徒歩15分のところにある工場見学施設「あずきミュージアム」へ向かった。
「御座候」はこの商品を製造している会社の名前だった。こちらの工場ショップ店長によると、職人一人ひとりの『私が焼いた回転焼きでございます』の気持ちをそのまま「御座候」という社名にしたという。
地元では「御座候の回転焼き」として親しまれていたが、いつしか回転焼きの部分がとれ、単に御座候と呼ばれるようになった。
番組が調べたところによると、秋田は「あじまん」、愛媛は「太鼓饅頭」、茨城は「甘太郎焼き」と呼ぶのだという。
そもそも何で今川焼きって言うの?
今川焼きの名前のルーツは様々な説があるけれども、もっとも有力なのは次の説だ。
江戸時代中期、現在の東京都千代田区にあった「今川橋」の近くの店でこの商品が販売され、人気となり今川焼きの名とともに全国へ広がっていった――というものだ。
魚のタイの形をした「たい焼き」も、今川焼きから派生した和菓子とみられる。
全国的には「大判焼き」という名称も広く使われ、御座候の店長の話の中で出た「回転焼き」も関西を中心に多くみられる。
先の「太鼓饅頭」(たいこまんじゅう)はその形状から名が付いたと考えられるが、太鼓が太閤に転じた「太閤焼き」もよく用いられる。
あじまんは山形県天童市の会社が手がける和菓子の名前で、秋田だけでなく山形や宮城などでも広く使われる。
放送後には、多くの人が「うちの地元では......」と語り合い始めた。中には、番組で紹介された説に「違うだろ!」とツッコミを入れる人も少なくない。
ZIPで「今川焼」のことを姫路市付近のみ「御座候」と呼ぶと言ってたけど岡山でも言ってるんだが...?愛媛では「太鼓饅頭」と呼ぶと言ってたけど岡山でも言う...御座候と太鼓饅頭のダブル使いな岡山って節操なしなのかww
— ひろぴー (@BALTXENO) 2014, 7月 16
ZIP!であじまんは秋田の方言みたいに紹介されてたけど勘弁してよ!大判焼きをあじまんって呼ぶのは秋田もそうかもしれないけど、あじまん自体は山形が本社だよ!
— リサ (@blue6choco) 2014, 7月 16
今朝テレビで"今川焼き"の各地方での呼び方についてやってたけども 青森市民にとって粒あんやカスタードクリームが入った甘いアレは"おやき"。 #青森あるある pic.twitter.com/NStRp4rvVS
— レイモン (@kyonchiiiiiii) 2014, 7月 17
さて、ここで読者の皆様に質問。
大判焼き?今川焼き?回転焼き?あなたの地域では何と呼ぶ?
以下の選択肢からお答えいただきたい。
結果は、Jタウンネットのシステムで都道府県別に集計する。
「その他」に投票した人は、下のコメント欄に呼び名を書いてほしい。
※投票締め切りました。結果はこちら!
関東人「今川焼き」 関西人&九州人「回転焼き」 北海道「おやきだろ」 兵庫人「御座候だよね」 『えっ』