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東名阪のICに鷺が7500羽も住みついちゃった! 地元で続く共存への取り組み

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2014.06.07 06:26
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[ドデスカ!-名古屋テレビ]2014年5月27日放送で、高速道路に大量生息する鷺について紹介していました。

高速に鷺が大量生息!なぜ?

東名阪自動車道の弥冨IC、蟹江IC付近に大量の鷺が生息しているとのこと、知っていましたか?

画像はイメージです(PhoTones_TAKUMAさん撮影、Flickrより)
PhoTones Works #391

毎年春になると集まり始め、夏にはその数約7500羽になるのだとか。

ICのリングの中や側道にある木に巣を作り、生活しているそうですが、昼も夜もひっきりなしに車が通り、騒音などを考えるととても安心して生活できる環境には思えません。

日本野鳥の会愛知県支部の清水元一副支部長にお話しを伺うと「今まではいろいろなところに小さな森がありましたが、人に追い出されてしまい最終的に辿りついたのが安全で餌も多いICの中になりました」

清水さんいわく「ICの中は安全装置が施された、高級マンションです」周りから天敵である野犬などが入ってこれないというのがその理由で、最近の鳥は車に慣れて驚かなくなっているのだそう。

しかし怖がらないとはいえ、車との事故は発生しないのでしょうか?

ドライバー懸念 鷺と車の事故は?

中日本高速道路(株)桑名保全サービスセンターの堀内信さんにお話しを伺うと「鷺の生息地が非常に少なくなってきているので、高速道路事業を行う者としては環境保全は非常に重要な位置づけだと思っています」とのことで、対策を施したそうです。

その対策とは、高速道路と鷺も住む木の間に2.5mのフェンスを立て、さらにその上にワイヤを張って車とぶつからないようにしたことと、インターの入り口にはドライバーの注意を促すために「鳥注意」の看板を設けました。

こうした対策を始めたことにより、高速道路上での死骸回収数は対策前の2009年に比べ、およそ半数に減少したそうです。

鷺の個体数も年々増加傾向にあります。

周辺住民悩ませる 鷺との共存

しかし付近住民の方にお話しを伺うと、「田んぼに降りて苗を折る」「糞の匂いがひどい」など、共存には少し問題もあるようです。

一方で「住処をなくすのはかわいそうなので、共存は致し方ない」との声もあり、NEXCO中日本でも鷺の観察会を実施し、周辺住民の理解と協力を深めていきたいとしています。

鷺に限らず近年の動物との共存問題は、難しい問題だと思います。人も動物も気持ちよく生活するためのこういった対策は、みんなで考えられたらいいですね。(ライター:神谷祐美)

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