大阪市教委が導入目指す「ゼロ・トレランス」。保護者からは反発も
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2014年5月20日放送で「ゼロ・トレランス方式」について取り上げていました。
大阪市教育委員会が、問題行動をとった生徒に厳格な罰則を定める「ゼロ・トレランス方式(寛容度ゼロ指導)」と呼ばれる"指導方針"を導入する検討を始めました。
ゼロ・トレランス方式とは、生徒への問題行動への罰則を基準化して、違反した場合に厳格に運用することで、校内の規律を維持する生徒指導法。
1997年にアメリカで起こった銃乱射事件などを背景に、当時のクリントン大統領が導入を呼びかけて全米に広がったのだそうです。
今の時代は昔のように教員の権威で学校は仕切れない・・・、ルールを逸脱した場合はしっかり対応する時代になったとして、大阪版ゼロ・トレランスの導入検討段階に入ったのです。
ゼロ・トレランス方式が定着するにはまだまだ問題が
全国的に体罰撲滅が進む水面下では、生徒の一部が増長して教諭が萎縮しているという調査結果もあるそうです。
大阪市立中学校の生活指導担当教諭からのヒアリングでは、およそ4割が生徒から「体罰だ」などと言われる挑発や揶揄が増えているとのこと。
ゼロ・トレランス方式も含めて、挑発行為などに対しては毅然とした指導が必要かもしれませんが、その一方で保護者などからの強い異論などがあって、定着した学校も少ないのが現状です。
教諭と生徒とその保護者。
うまく折り合いをつけながら方針を定められるのにはまだまだ時間がかかりそうです・・・。
ゼロ・トレランスは"ダメなものはダメ"という教育方針です。この教育方針だけでなく、子供が問題行動を起こす背景にある、友人関係・家庭・進路などさまざまな悩みとも向き合いながら行わなければ子供のためにもならないので、きちんと話し合いを進めて欲しいものですね。(ライター:ツカダ)