新旧住民のるつぼ東京・江東区。一致団結のキーワードは「足立ナンバーはイヤ」「大田区は敵」!?
2014.05.09 16:11
深川と城東の微妙な違い
東京の中で今もっとも魅力的な場所――傍から見ればそう見えるかもしれない。しかし、江東区が1枚岩かといえばそうでもない。
ご存じのとおり江東区は、深川、城東、そして新興の臨海エリアと、大きく3つに分けられる。深川といえば江戸時代からの伝統を誇る「下町」。旧深川区も1878年に成立した東京15区の1つだ。
これに対して亀戸を中心とする旧城東区は1932年に初めて旧東京市に編入されたことからもわかるとおり、やや歴史の浅い区だ。
よそからはひとくくりにされることも多い両地区だが、やはりどこか違う。たとえば治安面。2012年の警視庁統計資料によると、検挙件数は深川警察署が558人だったのに対し(カバー人口約20万人)、城東警察署は931人(同約24万人)。犯罪少年(刑法犯)の検挙件数でいえば、深川が57人で城東が105人。どこの自治体でも地区によって差があるのはよく耳にする話だが...。