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新潟・三条「給食の牛乳廃止」になぜか北海道新聞が噛みついた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.04.22 17:10
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新潟県三条市と北海道には、浅からぬ「つながり」がある。明治~戦前に、多くの三条出身者が新天地を求めて北海道に渡ったためだ。道産子が「まるいさん」と親しみを込めて呼ぶ百貨店「丸井今井」の創業者・今井藤七は当地出身だった。

そんな縁で結ばれている北海道と三条市だが、給食の牛乳をめぐってちょっとした論争が生じている。

「米離れが子供たちの健康や精神、自然環境に悪影響を与えている」として、三条市は給食の完全米飯を実施している。「米食に牛乳は合わないのではないか」という指摘が父母や保育士からあったことから、2014年末から給食の廃止を試験的に実施することを決めた。

学校給食(Chris harberさん撮影、Flickrより)
January Something (forgot)

道新「牛乳がそろってこそ『完全給食』だ!」

これに対して道内で圧倒的影響力のある北海道新聞が、異論ともとれる記事を2014年4月20日に掲載した。「牛乳抜きだと児童のカルシウム摂取量が基準に達しないのではないか」という文部科学省役人のコメントや、日本乳業協会の異見を取り上げている。さらに、米食を推進している北海道の小学校で牛乳のニーズがあること、牛乳乾杯条例を施行した中標津町教育委員会の「主食と副食、牛乳がそろってはじめて完全給食」という声なども掲載している。

地方紙が、他の地域の給食をこれだけ取り上げるのは、なかなか珍しい。子どもたちの教育方針はその地域の親や教育者が決めること。それに北海道の牛乳を飲むかどうか分からないのだし――とは思うが、日本一の酪農地帯である北海道民にとっては聞き捨てならないニュースだったようだ。

ツイッターでも賛否両論

米食に牛乳が合う・合わないの論争はさておき、消費税率アップもあって給食にかかるコストは上昇傾向にある。

また、食物アレルギーをもつ子どもの割合は世界的に増えており、2004年度文部科学省調査によると、日本の小中高校生における有病率は2.6%にのぼるとされる。中でも鶏卵と牛乳はその頻度が高い。昨年5月には兵庫県西宮市の小学生が牛乳アレルギーで救急搬送される事件も発生している。

ツイッター上でも廃止賛成派・反対派双方の声が寄せられている。

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