首都圏内通勤OK! 奥多摩と外房のプチ田舎で古民家暮らし
首都圏での今の仕事を続けながら、田舎で家族とゆったり過ごしたい――そんな人におすすめの空き家活用術を紹介しよう。狙いを定めるのは奥多摩と外房だ。
東京都西多摩郡に位置する奥多摩町は、都下では珍しく自治体による「空き家バンク」システムを採用している。そのため、自治体のサポートによる空き家探しが可能で、思わぬお宝物件に出会うことも多い。定住支援政策で、空き家取得に対して最大160万円の補助金が出るのも魅力だ。
また、ユニークな活動としては、「空き家のシェア」を行っている点にも注目したい。これは複数人で空き家を利用する会員制の事業で、年会費6万円で契約民家の自由利用が可能になるというもの。
家を買うのはちょっと......という人も、セカンドハウスを持つような気軽な心持ちで、奥多摩にひとつの拠点を持つことができるだろう。

外房エリアには手頃な古民家がごろごろ
房総半島の太平洋側、JR外房線を軸にした茂原市・勝浦市・いすみ市付近は、都内から電車で90~120分の距離ながら、リーズナブルな古民家がごろごろ存在するエリアだ。
海へのアクセスもよく、一年を通してサーファーや釣り人がこぞって訪れる土地でもある。
下の画像の物件は、なんと海まで約330メートルという海岸至近物件。こんなに海に近いのに、スーパーやコンビニも徒歩圏内にあり、病院や学校なども約2キロ圏内に揃うという。
489.15平方メートルの広大な敷地では、家庭菜園も存分に楽しめ、裏山では山菜なども採れるとか。海と山、両方の魅力を味わうことができ、6SK+物置という広さに加えて、オール電化、平成21年リフォーム済みで1650万円。都内では考えられない価格である。
「1000万円以上は出せない」「お試しで住んでみたいだけ」という人には、300万~450万円のこぢんまりとした住宅を推したい。
画像は、海といすみ川の入江そばの別荘地にある中古住宅。海岸と川はもちろん徒歩圏内。海遊びの拠点としてこの上ない立地にある。
広いテラスでは、釣ったばかりの魚でBBQを楽しんだり、ゆったり読書をしたりと、思い思いの休日を過ごすことができそうだ。
これぞ、海に近い外房エリアの底力。自然に囲まれプチ田舎で暮らす生活も悪くないと思わせてくれるではないか。

※掲載情報は2014年4月22日現在のものです。物件によっては契約が成立している場合もあります。

今回の筆者:スダナツキ
フリーの編集者・ライター。出版社勤務を経て2008年に独立。雑誌やムックを中心に編集・執筆活動を行う。得意分野は酒場。プライベートでは、国内外を問わない珍スポット散策、四国八十八か所巡りやアメリカ大陸横断、猫よけペットボトルの研究などを行っている。【バックナンバー】
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