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コストコ開店に盛り上がるひたちなか市民が半端ない 周辺道路大渋滞、徹夜行列組も

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.04.10 14:40
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外国資本の流通チェーンは日本に定着できない――そんなジンクスを破ったのが、米の会員制倉庫型スーパーの「コストコ」だ。

店舗規模の割には商品の種類は少ない。つまり大量仕入れをすることで破格の安さを実現しているのだが、リピーターが増えているのはそれだけではない。PB(プライベートブランド)商品の品質が良いこと、試食コーナーが充実していること、日本のスーパーでは見かけない商品があること、倉庫っぽい雰囲気が逆に非日常を体感できること、業務用のニーズにマッチしている、などの理由からファンを増やしている。

コストコ札幌(takako tominagaさん撮影、Flickrより)
コストコ札幌

2014年4月10日、日本で19番目の店舗が茨城県ひたちなか市にオープンした。県内ではつくば店に続く2番目。開店は朝の7時だったが、大勢の客が列をなし前日から並んでいた人もいたようだ。消費税増税前の買いだめの反動で、どの商業施設も4月は客足が落ち込んでいると伝えられるけれども、こちらは関係なかったようだ。

同店は北関東自動車道の終点である、ひたち海浜公園ICから約1キロの場所に立地している。当然周辺は大混雑している。

近隣には大型商業施設「ファッションクルーズニューポートひたちなか」や、ホームセンター「ジョイフル本田」が既に営業している。四季折々の花々が咲く国営ひたちなか海浜公園や、県内で1、2の人気を争う阿字ヶ浦海水浴場も一帯にある。ショッピングとリゾートが同時に楽しめる好スポットとしてさらに賑わうのは確実だ。

税収は増えるけど...市は開店に慎重だった

ひたちなか倉庫店のある場所は県土地開発公社が保有していた。公社が巨額の債務超過に陥っていたことから県は塩漬け状態の土地の売却を急ぎ、2013年3月にコストコが落札、1年でオープンにこぎつけた。

実はひたちなか市も土地開発公社があったが、経営難に陥り2013年に解散している。金融機関から借りていた15億円の負債は市が肩代わりした。そのうえ、市の歳入は東日本大震災以前の水準に戻っていない。

コストコ1店舗ができれば250~500人の雇用が新たに生まれ、地元の税収も増える。いいことづくしに思えるけれども、旧来の商店街に打撃を与えることから地元の商工会議所は反対を表明、市も県に対して慎重な対応を求めていた。

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