日本一寒い北海道陸別町の光熱費、月10万円なり
冷蔵庫の中にヒーター
町民のクルマのほとんどについている「リモコンエンジンスターター」。冬、クルマで出かけるとき、外に止まっているクルマのエンジンを遠隔操作でかけ、温まったところをスッと乗る。本田さんの場合、最低でも20分前にかけるそうだ。当然ガソリン代はかさむ。室内の灯油ストーブは24時間つけっぱなしで,、月7、8万円かかってしまう。これに電気代を加えると月10万円くらいになるという。
陸別町は家も人間も2重。窓、玄関、手袋、長靴、ズボン、ダウンジャケット...いろいろな費用が2重にかさむ。
ストアーの保温対策にも驚かされる。冷蔵庫の中に電気ヒーターが入っているのだ。店主いわく「マイナス20度が1週間も10日も続くと凍ってしまうんです、この中が。7、8年前くらいから入れてるんです」。
寒さがもたらす影響は家屋にもおよぶ。ある接骨院は外観から分かるほど建物が少し傾いている。これは凍土という現象で、床の下の土が凍ることで隆起し、家が持ち上がる現象だという。室内の床にビー玉を置くところころ転がる。家主は「5月の中頃になったら戻る」と話すが、それまでずっと我慢しているのか。