街中に神の化身「藁男」出没の奇祭
地域の無病息災を祈願し伝統を受け継ぐ
国指定無形民族文化財にも指定されている『米川の水かぶり』。2月の初牛の日に、裸にしめ縄や頭に藁で作った藁装束をまとった男性たちが、顔に灰の煤を塗り神の化身となって建物に水をまいて練り歩き祈願します。

800年以上の歴史があり、もともとは厄年の男性が参加するお祭りでしたが、今は五日町の男性だけが参加できるそうで、他の地区の住民が参加すると火災が起きるといわれています。
今年は小学6年生から59歳までの25人が参加。大慈寺の火伏の神『秋葉山大権現』に参拝した後、ホーホーという掛け声とともに、地区の建物に次々と水をかけていきます。藁装束の藁は、お守りにもなると言われており見物人に次々と藁を抜かれ、最後にはすっかり裸になっていました。
参加した若者たちは、「地域に貢献することが大切」「伝統を守りたい」と口を揃え、そのしきたりやしめ縄の作り方など年長者からしっかりと受け継がれていました。(ライター:Jessy)