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奈良県の「幻の菓子」レインボーラムネって何?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.01.17 16:00
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「全然手に入らないです。もらったらテンション上がります。おっ!て思いますね」
「なかなか手に入らない。食べたいけど売ってないもん。幻ですよ。ものすごい有名ですわ」

2014年1月16日放送のバラエティ番組「秘密のケンミンshow」(日本テレビ系)で、奈良の「県民激レアグルメ」として紹介されたのが、抽選に当らないと買えない、超希少な菓子だ。

彼らが夢中になる菓子の正体は、「レインボーラムネ」。直径2センチほどの球体で、レインボーといっても色は白・黄・青・ピンクの4種類、全部ピーチ味だ。カラフルで丸いフォルムはラムネというよりあめ玉のよう。1袋250個入りが500円で販売されている。

レインボーラムネ(ブログ「サブ男とサブ子の日記」より)
レインボーラムネ(ブログ「サブ男とサブ子の日記」より)

抽選倍率は10倍以上

番組スタッフは製造・販売元のイコマ製菓本舗を訪ねた。工場兼オフィスは生駒市内の住宅地にあり、「建物からして激レア感満載」とナレーターは表現した。

対応したのは社長の平口 治さん。レインボーラムネが買えるチャンスは、3月と9月に実施される抽選のみ。昨年9月の応募総数は4万通超で、当選したのは3600通だった。従業員5名がフル稼働しても、1日に生産できる量は400袋が限度。人数を制限しないと販売数量が間に合わないそうだ。

取材している合間にも当選者が続々とオフィスにやってくる。作業着姿の従業員から段ボールに入ったレインボーラムネを受け取った女性客は、我慢しきれずその場で封を開け、満面の笑みを浮かべながら「おおっすごい!」とつぶやいた。

ツイッターで火がついた

製造工程は次のとおりだ。材料は砂糖、香料、クエン酸、アラビアガム、コーンスターチ、着色料の6種類。それらを機械でかき混ぜてパウダー状の生地にし、金型に落として圧力を加える。たこ焼きのように丸くなったラムネを、機械で1時間ほど乾燥させれば完成だ。決め手は企業秘密の撹拌(かくはん)機。これで原料をかき混ぜないとレインボーラムネの味にならないという。大人の背丈よりも小さい装置で、この辺に大量生産できない理由がありそうだ。

レインボーラムネが誕生したのは1998年と比較的新しく、火がついたのはインターネットの口コミだった。誰かが「ここのラムネがおいしい」とツイッター上でつぶやいたところ、あっという間に広まったという。

次回の予約は2月ごろ発表

肝心の味について、MCのみのもんたは次のように表現した。

「口に含んで表面が溶け始めたところを、奥歯でパチンと割った瞬間、幸せをかみしめる」

他の出演者は、「外がカリッとして、中はフワッ。すっぱ味もそんなにない。まろやかな甘い感じ」「和三盆みたいに体にすーっと浸透する」と感想を述べた。

イコマ菓子本舗のウェブサイトによると、次回の予約受け付けについては2月ごろに発表されるという。ヤフオク!では、5袋が残り2日で3万円の高値を付けている。抽選倍率が跳ね上がることは間違いなさそうだ。

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