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【募集中】あなたの地元の「ご当地"変わり種"パン」を教えてください!

菅原佳己(すがわら・よしみ)

菅原佳己(すがわら・よしみ)

2013.09.20 19:30
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スーパーマーケット研究家の菅原佳己です。「ご当地牛乳」のお題には、たくさんの投稿ありがとうございました! 日本にはまだまだ知られていない面白いモノが埋もれていることを再認識したところです。

さて、2回目のテーマは「ご当地パン」。「子どもの頃からずっとコレ」というお気に入り、きっとありますよね? 今回はスーパーだけでなく、地元のベーカリーで買えるものも含めて大募集。あなたの住む町や故郷、旅先で買えるご当地パン情報をお寄せ下さい!

「何か違う!」と女子高生も泣いたツイスト

まずは私が出合った「ご当地パン」の魅力を紹介しましょう。キーワードは「常識を超えた非常識が生んだ"新たなる定番"の誕生」です。

見間違ってクレーム続出中!?

見間違ってクレーム続出中!?

最初のパンは、あまちゃんも「じぇじぇじぇ!」と驚いたであろう岩手県のご当地パン。なんの変哲もないチョコレートツイストに見えますが、実は違います。艶やかな褐色のコーティングは、なんと「ようかん」なんです!(¥126/岩手県周辺のスーパーで購入可能)

「ツイストようかん」製造元の一野辺製パン(岩手・二戸)には、チョコパンと間違って食べた女子高生から涙ながらのクレームが寄せられたこともあるそう。反面、チョコのように手や口にべたつかず、小さなお子さんをお持ちの親御さんからは賞賛の声も多く寄せられています。

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よく見れば袋にも「一度食べたら忘れられない、羊かんとマーガリンの妙」というステキなキャッチコピー。自己主張しない甘みのようかんに安心したのもつかの間、パンに挟まれた塩気のあるマーガリンに驚嘆。和と洋が見事な一体感を醸し出します。

このパンの誕生は40年以上前ですが北海道・東北エリアでは、ようかん×パンの商品がいくつか存在するのだとか。しかし、製造元も「我社が元祖という証拠もなく、どこが起源かハッキリしない」とルーツは謎のまま。ようかんの老舗がある岩手には原料となる良質な小豆と寒天があり、ツイストようかん誕生に一役買ったのかもしれません。

続々発見! 県内だけのロングセラーパン

次は、洋風なのに日本的なおもてなし心を感じる、パン界の滝川クリステル「みそパン」。フランスパンで甘い味噌ダレをサンドしており、地元のスーパー「フレッセイ」でも買える上州っ子の定番パンです(¥141/フリアンパン洋菓子店5店舗、スーパー「フレッセイ」の一部店舗、ネットショップhttps://friand.co.jpで購入可能)。

カフェオレ、みそ汁、どちらとも相性ぴったり

カフェオレ、みそ汁、どちらとも相性ぴったり

群馬県沼田市のベーカリー「フリアンパン洋菓子店」は、群馬県製粉100%使用のパンが美味しいと地元で評判の店。「みそパン」は40年以上前に、地元名物「上州の焼きまんじゅう」にヒントを得て開発されて以来、大人気となりました。今では珍しさよりも保存料不使用のポリシーが、県外のファンも増やしています。

3つ目は高知県内で60年近い歴史を持つ「ぼうしパン」。パンにかぶせたカステラ生地が特徴で、甘食のようなしっとり甘い中央部分とクッキーのように香ばしいツバの部分で、2つの風味を味わえるのが魅力です(¥130/写真は県内のスーパー「サニーマート」製)。

県内認知率100%なのに県外認知度激低の不思議

県内認知率100%なのに県外認知度激低の不思議

県内の永野旭堂本店が元祖で、メロンパン製造中に足りなくなったクッキー生地の代わりに、カステラ生地をかぶせて焼いた偶然の産物なんだそう。現在、多くのメーカーでぼうしパンが作られ、高知県民には「あんぱん」「メロンパン」と同格の存在です。

あなたの地元の「ご当地パン」を下記のコメント欄からぜひ教えてください。パッケージの写真と購入場所に、味などの感想も添えていただければ幸いです。寄せられた情報はJタウンネットの記事で取り上げることがあります。寄稿や投稿の方法に不明な点がありましたらこちらをご覧ください。

今回の筆者:菅原佳己(すがわら・よしみ)

1965年東京生まれ、名古屋在住。放送作家を経て結婚後、夫の転勤で国内外の転居を繰り返す中、スーパーの研究を開始。ご当地スーパーブームの火付け役として、テレビ、雑誌などで活躍中。著書に『日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品』(講談社)。
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