あの世に一番近い場所 恐山に行ったことがありますか?
死後の世界に興味がある人におすすめの場所といえば、本州最北端の下北半島にある「恐山」をおいてほかにないでしょう。恐山大祭が開催される7月20日~24日と、恐山秋詣りの10月上旬は、境内でイタコが「口寄せ」(霊媒師による霊降ろし)をしてくれます。
恐山へ向かう道に現れるのは、宇曽利山湖(うそりやまこ)。Herry Lawfordさんの撮影した写真を見る限り、美しい湖という印象ですが、実際はキツイ硫黄臭が周囲に漂い、砂の中からブクブクと泡が噴き出ているのだとか。酸性が強すぎて一部の生物以外は生息できない「死の湖」です。
入山料500円を払って菩提寺の境内に入ると、あちこちに小石を積んだ山や卒塔婆があります。vera46さんが撮影したお地蔵さまは、つぶやく声が聞こえてきそう。赤い風車は水子霊を慰めるためのものだそうです。
境内の左奥の方には「血の池地獄」があります。池の水の色は、まさに血のイメージ。でも、池の水は赤色でないときもあるそうなので、ご了承ください。
なお、「口寄せ」の料金は、1人につき3000円程度が相場。普段の日だとイタコがいないことが多いそうなので、祭りの日に出かけてみてはいかがでしょう。