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静岡県民が全国区だと信じて疑わない「横断バッグ」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.06.21 17:00
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知っている人は静岡県民
知っている人は静岡県民

皆さん、写真のバッグをご存じだろうか。「懐かしい!」と思った方、あなたは立派な静岡県民です。

裏には交通標語が
裏には交通標語が

「横断中」の文字と、横断歩道の標識マークが描かれたこの黄色いナイロンバッグ、その名を「横断バッグ」という。

とある静岡県出身者が買ってきてくれたもので、この人いわく、県内では小学生たちが当たり前のように使っているのだそうだ。

「横断は 見るくせ 待つくせ 止まるくせ」。待つと止まるの順番は逆のような気がする
「横断は 見るくせ 待つくせ 止まるくせ」。待つと止まるの順番は逆のような気がする

このページに掲載するための撮影をしていると、別の静岡人も懐かしそうに近づいてきた。聞くと、

「ランドセルに入りきらないものを入れるカバンとして、みんな使ってました。地元ローカルだなんて全然知らなかったです」

このバッグを販売しているのは、静岡市にあるミヤハラという会社だ。

時は、交通事故が急増していた「交通戦争」真っただ中の1968年。事故防止のため、今でもときどき見かける「黄色い『横断中』の小旗」を横断歩道に設置する動きが広がっていたものの、数にも限りがあり、すべての子どもに旗は行きわたらない。そこで同社の創業者が思い立ったのが、皆が持つカバンに「横断中」のマークを入れることだったという(公式サイトより)。

名前の由来でもある「横断中」マーク
名前の由来でもある「横断中」マーク

そうして発売された「横断バッグ」は、以来マイナーチェンジを経ながら50年にわたり使われ続け、今なお現役だ。最近では、スマホホルダーやペットボトルホルダー、また名刺入れなどの派生製品も誕生している。ミヤハラの通販サイトなどでいずれも購入可能だ。

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