豪華シアタールームを「シェア」! 心行くまで個人上映会ができる奈良・青丹座がすごい

2017年1月29日 11:00

2017年1月17日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。

写真は、奈良の貸切シアタールーム「青丹座」の入口と内装だ。「4Kスクリーン&ドルビーアトモスのシアタールーム」だという。なるほど、なんとも居心地の良さそうなミニシアターである。しかも洗練されたデザインが素敵だ。このツイートには7000を超えるリツイートがあり、今も拡散している。

「好きな映画の上映会をやりたい」

「青丹座」は理想のシアタールームかも(画像提供:有限会社ならがよい)
「青丹座」は理想のシアタールームかも(画像提供:有限会社ならがよい)

映像はともかく、自宅の環境では映画館のような満足のいく音量での映画鑑賞はなかなかできることではない。「マッドマックス」や「ガルパン」など、好きな映画の「一人(や仲間内の)上映会」をぜひここでやりたい――という反応も相次ぐ。

実際に利用した人からは、こんなコメントも届いている。

映像機材は、4Kプロジェクター。音響システムは「ドルビーアトモス」(画像提供:有限会社ならがよい)
映像機材は、4Kプロジェクター。音響システムは「ドルビーアトモス」(画像提供:有限会社ならがよい)

「青丹座」とは、いったいどんなところなんだろう? Jタウンネットは電話で話を聞いてみることにした。

電話で答えてくれたのは、『青丹座』プロデューサーの平田幸一さんだ。

「3年ほど前に、東京から奈良に引っ越して、古い町屋を活用したレンタルスペースを運営するビジネスを始めました。そこで気付いたことは、奈良市に映画館が1軒もない(※編注:一応、「イオンシネマ高の原」が県境すれすれにある)ということでした。隣りの大和郡山市や京都府木津川市まで行かなければならない。映画好きな人のために何かできないか、と考えたのがきっかけでした」と平田さんは語る。

「映画好きな人なら、自宅にプライベートシアターをつくるのは夢だと思う。でも一人で持つのは無理でも、共同で所有し、シェアする形なら、可能ではないか」と平田さん。「そこでビルの1室を改装し、理想のシアタールームを造ることにしました」。工事が始まったのは、2015年6月だった。

まず防音壁にこだわった。アルミ柱の骨組の中に、グラスウールを敷き詰めた防音壁。その厚さは、約24センチだ。この防音壁が、周囲への音漏れを防ぐ。

音響システムは「ドルビーアトモス」。JBL製ホーン型スピーカーを、フロントに4台、壁面に4台、天井に4台、計12本のスピーカーを配置した。360度全域が音で包み込まれる、次世代のサラウンド規格なのだという。

映像機材は、4Kプロジェクター。120インチの4K専用スクリーンが、前面の壁一面に貼られている。座席として、リクライニングソファ11席が置かれている。

ゆったりとくつろげる「青丹座」のリクライニングチェア(画像提供:有限会社ならがよい)
ゆったりとくつろげる「青丹座」のリクライニングチェア(画像提供:有限会社ならがよい)

これだけの設備を個人で用意しようとしたら、大変な出費になるはずだ。失礼ながら費用はどのくらいかかったか、聞いてみた。「高級車が買えるくらいでしょうか」と平田さんは笑って答える。高級車といってもいろいろあるが......「ご想像にお任せします」とのこと。

エントランスは両開きドアで、壁面は緑色、正確には「青丹色」という。紺色のシェードが下がり、窓から見えるカーテンはシックなエンジ色だ。まさに昭和の名画座のような雰囲気が漂っている。

「青丹座」の外観は、昭和な名画座風(画像提供:有限会社ならがよい)
「青丹座」の外観は、昭和な名画座風(画像提供:有限会社ならがよい)

シアタールーム内の機器は、タブレット端末でかんたんに操作できる。クリックすると、各機器が起動し、ブルーディスクプレーヤーのトレイが開き、室内の照明が徐々に消えていく。

「青丹座」での機材の操作は、タブレットで行う(画像提供:有限会社ならがよい)
「青丹座」での機材の操作は、タブレットで行う(画像提供:有限会社ならがよい)

青丹座運営の特徴は、オーナー制だ。「ご自分の部屋同様の意識で利用していただくため、オーナー制という形をとりました」と、平田さんは語る。「現在、オーナーの数は約50人です。きちんとマナーを守ってご利用いただいています」。土日は予約でいっぱいだが、平日はまだまだ空きがあるとのこと。

「子供連れでもOKなので、家族で楽しまれる方が多いですね。映画はもちろんですが、家庭用ビデオの鑑賞会などにも利用されています」。アイドルのファン仲間で集まるケースもある。「V6ライブのドルビーアトモス対応ディスクを持ち込んで、盛り上がったグループも......。わざわざ北海道や九州から予約して訪れたファンもいましたね」。

オーナー以外のビジターでも利用できる。利用料金など詳細については、青丹座のオフィシャルサイトで確認できる。

「青丹座」オーナーになると、スマホ専用アプリで予約し、入退場できる(画像提供:有限会社ならがよい)
「青丹座」オーナーになると、スマホ専用アプリで予約し、入退場できる(画像提供:有限会社ならがよい)

「話題の画像」の最新記事

2018/6/15 11:00

いま、ツイッター上で、とあるマグカップが話題になっている。 ...

2018/6/14 11:00

海禅寺副住職・薬師寺寛邦さん(画像提供:iroha records キッサコ) 「般若心経」(はんにゃしんぎょう)、読者の...

2018/6/13 06:00

チョイワル風...、実は?(画像提供:西都市役所) 上の写真をご覧いただきたい。左手で上着を肩にかけ、右手に持ったカラー...

2018/6/11 20:00

皆さんも自分が住んでいるところに「役所」が必ずあるわけだが、一体どんな形をしているのかを思い出すことはできるだろうか......こう考えてみると、役所の外...

2018/6/11 17:00

投稿者がとらえたペットの画像が「すごいw!」――こんなツイートが2018年5月25日に投稿され、話題になっている。...

奈良県 最新記事
2018/6/18

大阪府をはじめ関西地方を、通勤・通学の時間帯に大きな地震が襲った。気象庁の発表によると、2018年6月18日7時58分頃、大阪府北部を震源とした最大震度6...

2018/6/17

日本は高齢化が進んでいるが、元気なお年寄りは増えている。地域のために「生涯現役」で活躍していただくのは大変ありがたいことだ。しかし、世代交代となると、なか...

2018/6/17

2019年4月末に天皇陛下が退位し、翌5月1日、新天皇の即位に伴い、元号は変わる。今の元号「平成」と名がつく月日は、2018年で終わることになる。ツイッタ...

2018/6/16

徳島県で毎年8月に行われる伝統芸能「阿波おどり」で、2017年まで行われていた「総踊り」を18年は行わない、と各メディアや公式サイトで伝えられた。例年、一...

2018/6/16

漢字の読み書きなどの能力を計る、漢字能力検定(通称「漢検」)。2018年6月12日、その17年度都道府県別合格率が、日本漢字能力検定協会(京都市)から発表...

アクセスランキング
注目情報
北九州市

レトロな建造物から角打ちまで。市政55年を迎えた北九州市を紹介!

関連サイト

独自の視点でビジネス&メディアをウォッチ。毎日更新。

セール、クーポンから新商品情報まで、その日に使える掘り出しもの情報満載!

↑上へ