コーラが自宅で作れる!? ネットでレシピが公開されているオープンコーラとは?【あいなも】
世界的に有名なコカ・コーラですが、その製法、特に原液の作り方は秘中の秘として知られています。
世界でも数人の限られた人にしか知らされていないとか、原液はアメリカにあるコカ・コーラ社の工場でのみ製造されており、各国のコカ・コーラ社は輸入した原液と炭酸水を混ぜるだけで原材料を知らされていないとか、そんな事実か都市伝説かわからない話が数々聞こえてくるほど一貫した秘密主義をとっており、全世界のコカ・コーラファンを魅了する要因のひとつとなっています。
そして、そのように隠されたものに対しては、どうにかして明かしてやろうという人が出てくるのが世の常なのです。特にインターネットの世界では。
ある種、そんな酔狂な人たちの一例といえるものが、今回ご紹介する「オープンコーラ」になります。
「オープンコーラ(あるいはオープンソースコーラ)」とは、2001年にカナダの「オープンコーラ社」がオープンソース形式で開発したグループウェア「OpenCola」のプロモーション用に作られたのが始まりとなります。
「オープンソース形式」とは、ソフトウェアライセンスの一形態で、インターネットなどを通してソフトウェアのコードを無償で公開し、誰でもそのソフトウェアを改良、再配布が行えるようになっている形式のことをいいます。
本来、上記のような「オープンソースソフトウェア」という考え方に馴染みのない人たちへの説明のために開発された喩え話だった「オープンコーラ」ですが、こうしてカナダのIT会社によって実物が作られるようになりました。だいたい、150,000本ほど販売されたといいます。
オープンコーラ社は現在では消滅してしまいましたが、少なくとも自社製品の宣伝のために作ったこのコーラのレシピのおかげで、インターネットの歴史の片隅に名前を残すことはできたというわけです。
そんな「オープンコーラ」ですが、コカ・コーラとどんな関係があるかというと、味の方向性として、コカ・コーラに限りなく近づける、という一大目標を持っているのです。
先に述べた通り、コカ・コーラの製法は企業秘密ですが、書籍「For God, Country, & Coca-Cola」やインターネットなどでいくつかの怪しい情報が出回っていることは有名な話です。
「オープンコーラ」もそのなかのひとつとして分類できることになります。
気になる「オープンコーラ」のレシピはこちらのリンクか、もしくはこのところ年に2回のペースで実際にオープンコーラを作っている私がその経験を元に書いたこちらの本で確認することができます。
実際のところ、このレシピでどこまでコカ・コーラを表現できているのか。みなさん、そこのところが非常に気になっているかと思いますが、それはここで述べることはいたしません。なぜなら、それを書くには残りのスペースが足りないので!(フェルマーメソッド)
また機会がありましたなら、オープンコーラの作り方ともにその風味を紹介しますので、ご期待ください。