シェフラーがECO-Adapt SAS社を買収、ライフタイムソリューションズの製品ポートフォリオを強化
今回の買収でシェフラーは、革新的予知保全ソリューションのリーディングカンパニーとしてのポジションを盤石化
ECO-Adapt の製品と既存のOPTIMEソリューションとの融合で、生産に関する情報の透明性向上とダウンタイム削減をさらに促進するサービスと製品の提供が可能に
株式譲渡契約によりシェフラーはECO-Adapt社を100%子会社化
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202303284302-O1-xo4l88S4】
自動車および産業機械分野の世界的サプライヤーであるシェフラーは、ECO-Adapt SAS社の全株式取得を発表しました。ECO-Adapt SASは、電気的信号の解析に基づく状態監視と電力消費最適化システムを中心とした革新的ソリューションを提供する企業です。
同社を傘下に迎え入れ、シェフラーはライフタイムソリューションズビジネスユニットの製品ポートフォリオ拡充を図り、デジタル技術を活用した予知保全分野でのポジションを強化します。シェフラーライフタイムソリューションズは、ヒーターやアラインメントツール、状態監視ソリューションのほか、潤滑剤および自動潤滑装置のラインナップなど、産業用機械のライフサイクルを支える幅広いサービスを提供しています。
電気的信号の解析技術により既存のOPTIMEソリューションを拡充
「OPTIME状態監視システム」は、機械の振動や温度などのデータを解析することで、信頼性の高い予知保全を可能にするソリューションです。ECO-Adaptは、電気部品の潜在故障リスクへの対策として、電気信号解析に基づく保全情報を提供することで、予知保全を補完します。両社の技術を兼ね備えた予知保全システムを導入することで、生産現場における機械的故障と電気的故障の2つの側面の総合的な監視を可能にします。この技術が、機械の持続的な運用を実現するための飛躍的な一歩になることは、間違いありません。
ECO-Adaptの技術を統合することで、シェフラーは運転中の機械設備の電力消費を最適化する新製品を展開
ECO-Adaptは、お客さまからのニーズが高い電力消費をモニターする製品を幅広く提供しています。いずれもお客さまからの声を反映し、導入のしやすさ、実用性の高さが特徴のシステムです。この他、産業サブメーター計測のための画期的なマルチサーキット計測機器をラインナップしており、解析とダッシュボードのカスタマイズが可能な、包括的なクラウドソリューションも提供しています。電力監視の導入で、施設全体の電力消費量が可視化され、設備の稼働状況の最適化につながる情報を把握することができます。製造業の中でも特に大きなエネルギー消費量が課題となるセメント、鉄鋼、製紙・パルプなどの産業で効果が高いソリューションです。
シェフラーライフタイムソリューションズ戦略ビジネスユニット責任者のラウリ・ハンティカイネンは次のように述べています。「生産設備において動力を伝達する部品は非常に重要であり、この状態監視を行うことは、産業を問わずすべてのお客さまにとって課題となっています。お客さまが求めるのは、拡張性を備えた包括的監視ソリューションです。機械部品はもちろんのこと、回転機構を有する設備の電動モータを構成する部品の状態についても、詳細な情報が得られるシステムが必要とされています。ECO-Adaptとの連携で、ベアリングと動力伝達部品のライフサイクルを支える最高品質のサービスとソリューションを提供します。」
2012年に創業し、本社をフランスのパリに構えるECO-Adaptは、スマートハードウェアとデータ解析ソフトの組み合わせで、電動回転機器の電力消費分析と最適化、そして予知保全のためのソリューションを提供しています。同社の技術を利用するお客さまは数百社に上り、主にMRO(Maintenannce、Repair、Overhaul の略:整備、補修、オーバーホール)やOEM生産およびメンテナンス部門、そして商業施設などで採用されています。
ECO-AdaptでCEOを務めるロラン・ラパラ氏は次のように述べています。「ECO-Adaptが今後も発展を続ける上で、シェフラーは最適な戦略パートナーです。同社の産業オートメーションにおける卓抜した技術力との組み合わせで、新規顧客の開拓につなげたいと考えています。我々の技術開発力との融合によって、状態監視分野の革新的で優れた新製品の開発推し進めて参ります。」
今回の買収は、株式譲渡契約によりシェフラーがECO-Adaptの全株式を取得することで成立します。両社は、取引の詳細について開示しないことを合意しています。株式譲渡に関するすべての手続きは、慣習に則った買収の条件を満たした後、2023年上半期に完了する見通しとなっています。
「ロードマップ2025」に基づくライフタイムソリューションズの製品ラインナップ拡充
シェフラーは「ロードマップ2025」に基づく戦略指針に沿って、設備資産のライフサイクルに関する製品とサービスの拡大を進めています。この活動の一環として産業機械事業部では、お客さまの課題解決や新たな事業機会の獲得を支える信頼性の高い製品とサービスを提供しています。当社の目標は工場で作業する方々が、生産計画通りに業務を遂行できる環境を整備することにあります。それを実現するために、想定外のダウンタイムを最小限に抑え、ベアリングや機械の寿命を最大限に延ばし、運転持続性を高めて操作信頼性を向上させるソリューションを提供しています。
ECO-Adaptの買収は、シェフラーライフタイムソリューションズ製品ラインナップ拡充促進の新たな戦略的一歩となります。今回の買収に先行して当社は2021年に、ころ軸受の取付け/取外し用特殊ツールのトップメーカであるBEGA International B.V.(Bega社)を買収しています。
将来の見通しに関する記述等について
本プレスリリースには、将来の見通しに関する記述が含まれています。将来の見通しに関する記述には、現実の業績や事業活動が本プレスリリースに含まれる将来の見通しに関する記述で言明・示唆された内容と異なるリスク、不確定性や仮定が本質的に内在しています。こうしたリスクや不確定性、仮定が、ここに記載される事業計画や活動の実際の結果や財務状況に影響を与える恐れがあります。シェフラーは、新たに入手した情報や今後起こりうる事象を元に、これらの将来の見通しに関する記述を公的に更新したり改定したりする義務を負いません。これらの将来の見通しに関する記述は、本プレスリリースが発行された時点でのみ有効ですので、これに全面的に依拠することはお控えください。本プレスリリースに含まれる過去のトレンドや実際に起きた事象に関する記述は、こうしたトレンドや事象が将来的にも継続することを表明するものではありません。シェフラーもしくはその代理人によりなされた、すべての将来の見通しに関する記述は、書面もしくは口頭の伝達手段の別を問わず、上記の注意事項の適用対象といたします。
発行者:Schaeffler AG / Schaeffler Japan Co., Ltd
国:日本
シェフラーグループ – We pioneer motion シェフラーグループは自動車および産業機械分野における世界的なリーディングサプライヤーとして、75年以上にわたり、モーションとモビリティの分野において画期的な発明や開発を行ってきました。 電動モビリティ、CO₂効率に優れたドライブシステム、シャシーソリューション、インダストリー4.0、デジタル化、そして再生可能エネルギーなどのための革新的なテクノロジーや製品及びサービスの提供において、当社はライフサイクル全体でモーションとモビリティをより効率的でインテリジェントかつ持続可能なものにするための信頼されるパートナーです。また当社はパワートレインやシャシー用の高精度コンポーネントやシステム、多くの産業機械用の転がり軸受や滑り軸受のソリューションを開発・製造している技術会社です。シェフラーグループは2022年には約158億ユーロを売上げました。約83,000人の従業員を擁するシェフラーは世界最大級のファミリーカンパニーです。また、シェフラーは2022年には1,250件以上の特許出願を行っており、DPMA(ドイツ特許商標庁)によればドイツで4番目に革新的な企業です。
シェフラージャパン株式会社
シェフラーがECO-Adapt SAS社を買収、ライフタイムソリューションズの製品ポートフォリオを強化 | プレスリリース | シェフラージャパン (schaeffler.co.jp)