中国西部の西咸新区はイノベーション主導開発におけるチャンスの窓の役割を担う

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【西安（中国）2023年3月24日新華社＝共同通信JBN】 Xixian New Area Administrative Committee（西咸新区行政委員会）によると、2022年、西咸新区における新テクノロジーに基づく企業数は昨年の1.8倍で、科学技術の成果をベースに発展した新規企業の数は2021年の2.5倍になりました。同区が確認したハイテク企業は490社で、前年の2.2倍でした。

一方、Fortune 500企業18社と優れた業績の中国企業24社が同新区に進出し、産業投資は81.6%、大企業の工業総生産は20.4%、ハイテク産業の生産高は23.1%、それぞれ増加しました。

こうした素晴らしい開発の背景には、西咸新区による企業の育成、誘致、維持の取り組みがあります。

産業クラスターの効果を十分に発揮するため、西咸新区は産業ベルトと10の産業パークを構築し、太陽光発電、水素エネルギー、コンピューター数値制御マシンツールなど12の重点産業チェーンを構築し、当初は太陽エネルギー、水素エネルギー、人工知能、建設機械などの現代的産業クラスターを形成しました。

今年1月、中国の太陽エネルギー大手LONGi Green Energy Technology Co., Ltd.は年間100GWの単結晶シリコンウエハーと50GWの単結晶電池をQinchuangyuan（秦創原）で生産するプロジェクトを決定しました。この452億元の産業プロジェクトは同社が西咸新区に328億元を投資したことに続く新たな動きであり、世界最大の生産能力を有する太陽光発電産業基地が建設される予定です。

企業の発展を強力にサポートするため、西咸新区は人材市場を設立し、 Xi'an International Talent Port（西安国際人材港）の建設を全面的に開始しました。現在、253人のハイレベルな専門家が紹介され、2万2147人の革新的で起業家精神のある専門家がこのインキュベーター（起業支援）に拠点を置いています。

さらに、西咸新区は技術革新のための金融面の支援にも大胆に踏み込んでいます。今年2月にQinchuangyuan資本市場がオープンし、企業がオンラインとオフラインの両方で利用できるワンストップのフルサイクル金融サービスプラットフォームが誕生しました。

同新区は、Qinchuangyuanの役割を活かして陝西省の質の高い成長を促進するため、力強い発展の勢いに基づいて建設されています。3月14日、現地政府はQinchuangyuanのイノベーションによる支援機能を強化する3年間の行動計画を発表しました。それはこのインキュベーターを陝西省のイノベーションと産業チェーンを深く統合する主要プラットフォームにし、科学技術企業の育成ハブ、人材流入の最高のデスティネーションにすることを目指しています。

中国西部・陝西省西咸新区のある企業では、数台の自動レーザー抵抗トリマーが全速力で薄膜白金抵抗コアを生産しています。

これらは一見目立たない小さな部品ですが、中国のセンサー分野が抱える大きな技術的ボトルネックに対処し、この分野の生産コストを20%削減しました。

これは常温、超低温、超高温の薄膜の感温性チップを網羅する中国初の自動生産ラインです。スタートアップであるXi'an Sensecraft Technology Co., Ltd.が所有しており、イノベーションチェーンと産業チェーンの深い統合を推進する陝西省の大きな成果です。

Sensecraftは2022年3月、主に西咸新区にあるQinchuangyuanに進出しました。Qinchuangyuanは中国西部の革新的な高地を作ることに全力で取り組んでおり、この西部の省における革新的な発展を促進する総合プラットフォームです。

インキュベーターからの支援により、Sensecraftは7月にオフィスと生産現場の装飾、設備を搬入し、11月には最初の自動生産ラインが生産を開始し、1カ月後には薄膜白金抵抗センサーの最初のバッチが納入され、技術資源を具体的な製品に変えることを円滑かつ迅速に実現しました。

Sensecraftのゼネラルマネジャーで西北工業大学機械工学部准教授であるLuo Yan氏は「私たちがこの場所で事業を始めて以来、Qinchuangyuanのインキュベーターは工場賃貸料の無料化、財務管理、プロジェクト宣言、建設、知的財産権申請などに関する無料の研修といった一連の優遇政策を提供してくれました。これらの支援政策により、私たちは急速に発展することができました」と述べました。

Sensecraftの急速な発展は、科学技術イノベーション資源集積の加速、科学技術プロジェクトや企業の増加、西咸新区で飛躍的に高まる近年の都市間協力の縮図といえるでしょう。

西咸新区の幹部当局者である、Yang Renhua氏は「西咸新区は今後、省内外の科学技術資源の流れを促進するルートを確立し、北京・天津・河北エリア、長江デルタ、珠江デルタなどのイノベーション資源の豊富なエリアに投資促進およびイノベーションサービスセンターを配置し、先進地域の新しい研究開発機関、革新的なインキュベーター、科学技術サービス機関を誘致して西咸新区に定着してもらうことを目指します」と述べました。

さらにYang氏は「また、国際イノベーションネットワークと国際協力のための情報サービスプラットフォームを構築し、世界クラスの海外サイエンスパークの開発者を誘致して西咸新区に国際的サイエンスパークを建設し、企業の世界進出および新規投資の導入を支援していきます」と付言しました。

ソース：Xixian New Area Administrative Committee