ウイングアーク1stとNTTデータ・ビズインテグラルがデジタルインボイスで協業
~電子帳票プラットフォーム「invoiceAgent」とERPパッケージ「Biz∫」がPeppol対応で連携~
2023年3月23日
ウイングアーク1st株式会社
株式会社NTTデータ・ビズインテグラル
ウイングアーク1st株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員CEO:田中 潤、以下ウイングアーク1st)と株式会社NTTデータ・ビズインテグラル(本社:東京都港区、代表者 田中 宏治、以下NTTデータ・ビズインテグラル)は、ウイングアーク1stが提供する電子帳票プラットフォーム「invoiceAgent」(※1)とNTTデータ・ビズインテグラルが提供する大企業向けERPパッケージ「Biz∫」(※2)について、デジタルインボイスのグローバルな標準仕様である「Peppol(ペポル)」(※3)をベースとした日本におけるデジタルインボイス標準仕様(JP PINT)へ対応した連携を開始します。Peppolの配信・受取に対応した本提供により、企業は、バックオフィス全体の効率化のみではなく、インボイスの受発注、契約などの送信側と受取り側のプロセスの自動化が可能となり商取引全体のデジタル化が実現します。
大企業間や特定の業界の取引を中心にEDIで実現されていた請求業務のデジタル化は、デジタル庁による「JP PINT」の普及・定着の取組みが始まり、実用化の段階を迎えます。企業はデジタルインボイスに対応することで、請求書の発行から仕訳、仕入税額控除の計算などの業務が自動化できるようになり、インボイス制度の導入後においても、経理業務の大幅な負担軽減が期待されます。
【連携概要】
本連携は、ウイングアーク1stがPeppolサービスプロバイダーとして提供するサービス(※4)によりPeppolデータの配信・受取を、「Biz∫」は配信に必要となる請求データの生成を行います。
配信(請求)企業側では「Biz∫」で作成された請求データを「invoiceAgent」に連携し、Peppolネットワーク経由で受取先に配信を行うことができます。一方、受取(被請求)企業側では受信したPeppolデータ(xmlフォーマット)が請求書フォーマットに変換され、請求データの照会が可能になります。
また、上記に加えPeppol ID管理、ステータス管理、請求書のデータ保管も可能です。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202303163987-O1-9f360Y0g】
【連携のメリット】
これら一連の機能を利用することで、配信(請求)企業側は、印刷並びに発送業務の負担を軽減でき、取引サイクルの短縮を実現できます。一方、受取(被請求)企業側は、適格請求書の振り分けが不要となり、登録事業者番号の自動照会および適格請求書記載項目の有無の自動判定、明細金額と合計金額の一致チェック等によって、適格請求書の照合にかかる業務負担も大幅に軽減が可能です。
【今後について】
上記連携に加え、受領した請求データを業務システムへ取り込むことで伝票入力の工数削減など、さらなる利便性の向上に向け継続して配信方法及び受取方法の拡充を検討していきます。
また、今後も両社は、デジタルインボイスの利用を推進し、請求書業務の電子化、効率化に取り組む企業の支援を行っていきます。
※1:invoiceAgentについて
請求書、支払通知書、注文書、納品書などあらゆる企業間取引文書の電子化と配信・返信 を可能にし、取引に紐づく文書の一元管理や電子帳簿保存法に対応する電子取引サービスです。企業間のあらゆる文書をデータ化し、クラウド上でセキュアかつ高速に流通できるプラットフォームとして提供しています。https://www.wingarc.com/product/ia/
※2:「Biz∫」について
「Biz∫」は、NTTデータグループのNTTデータ・ビズインテグラルが提供する大企業向け 国産 ERP パッケージです。豊富な標準機能と業界別テンプレートを高く評価いただき、2011 年の本格展開以来、1,500 社を超えるお客さまに採用されています。
また、2023年3月より、大手・中堅企業向けのサブスクリプションERP「Biz∫Optima(ビズインテグラル オプティマ)」をリリースすることで、インフラ構築に費やされていたコスト・工期の削減に寄与し、お客さまの運用・利便性の向上を推進していきます。https://www.biz-integral.com/
※3:Peppolについて
Peppol(Pan European Public Procurement Online)は、請求書(インボイス)などの電子文書をネットワーク上でやり取りするための「文書仕様」「運用ルール」「ネットワーク」のグローバルな標準仕様であり、OpenPeppol(ベルギーの国際的非営利組織)がその管理等を行っています。現在、欧州各国のみならず、オーストラリア、ニュージーランドやシンガポールなどの欧州域外の国も含め30か国以上で利用が進んでいます。日本の管理局はデジタル庁で、デジタルインボイスの標準仕様である「JP PINT」は、売り手のアクセスポイント(C2)と買い手のアクセスポイント(C3)との間でやり取りされるデジタルインボイスの標準仕様です。
デジタルインボイス推進協議会:https://www.eipa.jp/peppol
※4:ウイングアーク1stがPeppolサービスプロバイダーとして提供するサービス
Peppolアクセスポイントを介してPeppolネットワークに接続し、 デジタルインボイスをやり取りできる「Peppolアクセスポイントサービス」に加え、 ERPや会計パッケージとのシームレスな連携や、他請求書配信の⼿段とも両⽴した運⽤が可能な「invoiceAgent」を基軸としたソリューションを提供します。また、デジタルインボイスの送受信双方における電子帳簿保存法に従った保管も担保されます。