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G20が世界銀行にFIF設立準備を要請:インドネシアのスリ・ムルヤニ財務相

2022.04.25 17:12

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204250443-O1-FyXYBu9Y

AsiaNet 95611 (0908)

【ジャカルタ(インドネシア)2022年4月24日アンタラ通信=共同通信JBN】インドネシアのスリ・ムルヤニ・インドラワティ(Sri Mulyani Indrawati)財務相は、20カ国・地域(G20)諸国が世界銀行にFinancial Intermediary Fund(FIF、金融仲介基金)の設立に向けて直ちに準備を整えるよう強く要請したと述べた。

同相は、FIFは将来のパンデミックへの備えと対応(PPR)の枠組みの中で直ちに設立されるべきだと強調した。

ムルヤニ氏は21日にジャカルタで開かれた第2回G20 財務相・中央銀行総裁(FMCBG)会議の記者会見で、「G20議長国は世界銀行がFIFの進展と設立に向けたプロセスの検討を開始するべきであるとの結論を下した」と述べた。

同相によると、G20諸国はFIFをとりわけ、将来起こり得る新たなパンデミックに備えた新たな金融メカニズムとして最も効果的な選択であるとみなしている。

ムルヤニ氏は、FIFの設立により、現下のCOVID-19 (新型コロナウイルス感染症)パンデミックの最中に起きたような保健分野における資金力格差を克服することができるとみられるからだと確信している。

同相は「大半の(G20)諸国は、PPRにおける資金力格差に対応するための新たな金融メカニズムの必要性に同意している」と述べた。

従って同相は、G20諸国はFIFの設立が世界保健機関(WHO)の期待に合致して、保健面での資金ニーズを軽減することを望んでいると説明した。

さらにG20諸国は、世界銀行がWHOの参加により、FIFの統治と運用規定に関する議論を探求するよう求めた。

ムルヤニ氏は「取り組みを必要としている大幅な資金力格差の評価に関し、WHOと世界銀行に対する広範な支援がある」と述べた。

インドネシアの財務、保健両省はこれに先立つ4月1日、第3回G20合同財務・保健作業部会(JFHTF)会合を再開した。

会合でJFHTFのWempi Saputra共同議長は、パンデミックへの備えと対応(PPR)に向けた資金調達行動計画の起草をG20諸国に呼び掛けた。

Wempi Saputra氏は「第3回JFHTF会合は、すべての参加国がパンデミックへの予防、備え、対応、つまりPPRに向けた資金戦略を起草する上で重要な1歩である」と述べた。

一方、インドネシアが議長国として掲げた主要議題の1つは世界規模の保健構造である。

ソース:Ministry of Communication and Informatics

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(写真説明:インドネシアのスリ・ムルヤニ・インドラワティ(Sri Mulyani Indrawati)財務相が2022年4月20日水曜日、米ワシントンで開かれた第2回20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁(FMCBG)会議で、世界銀行グループのデイビッド・マルパス(David Malpass)総裁と会談した。ムルヤニ財務相とマルパス総裁はパンデミック後の持続可能な回復に向けた構造改革やその他の方策について意見を交わした)

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