ニコンプレシジョン・ヨーロッパ社、アイルランドの キルデアに新たなオフィスを開設し事業を拡張
ニコンプレシジョン・ヨーロッパ社(Nikon Precision Europe 以下、NPE社)は、グローバルなサポート体制の強化のため、キルデアのイノベーションキャンパスに新たなオフィスを開設し、事業を拡張する計画を発表しました。今回の計画は、アイルランド政府産業開発庁(IDA)を通じ、アイルランド政府の支援を受けて実行されます。
NPE社は1990年代前半からアイルランドにおいて事業活動を行っており、現地スタッフがグローバルに展開する多くの半導体関連の顧客を支援しています。少数の現地スタッフで開設したオフィスは、顧客のニーズに呼応して着実な成長を遂げ、現在は約140人のスタッフが顧客サポート等の業務に従事しています。今回の拡張では、今後数ヵ月にわたり様々な分野において40人の新規採用を行う予定です。
NPE社は、ニコンのヨーロッパ顧客向けにリソグラフィ装置の保守サービス等を提供。同装置の導入期、ウエハー増産期、製造環境の維持期など、ライフサイクルを問わず専門的な分析とソリューションを提供し、工場設備の24時間体制の稼働をサポートしています。
レオ・バラッカー副首相兼企業・貿易・雇用大臣は次のように述べました。「今回のNPE社のオフィス拡張により、新たに40人の雇用が創出される予定です。これは、キルデアおよびその周辺地域の経済発展にとって大きな後押しとなることでしょう。チームの皆様にお祝いを申し上げます。これらの計画の実現には、大変な労力を要したことと思います。今後の成功をお祈り申し上げます」
ニコンプレシジョン・ヨーロッパ社の澤田春洋取締役社長は次のように述べました。「NPE社のアイルランドにおける継続的な投資は、ニコンがお客様の現地サポートおよび、NPE社が世界的な半導体事業を支援するテクニカル拠点の開設に注力していることを明確に示しています」
アイルランド政府産業開発庁のマーティン・シャナハン長官は次のように述べました。「ニコンプレシジョン・ヨーロッパ社は、これまで30年近くにわたりアイルランドで事業を展開し、多くの多国籍半導体顧客を支援してきました。少数の現地従業員でオフィスを開設した後、顧客のニーズに呼応して事業を拡大し、国際サポート拠点に140人近くの従業員を擁するまでに成長しました。今回、キルデアイノベーションキャンパスに新たなオフィスが開設されることで、さらに40人の雇用が生まれます。これは、同社のアイルランド事業に対する継続的な投資をコミットメントするものです。ニコンプレシジョン・ヨーロッパ社の今後の成功をお祈り申し上げます」
アイルランド政府産業開発庁日本代表 デレク・フィッツジェラルドは次のように述べました。
「ニコンプレシジョン・ヨーロッパ社の発表は、チップ設計、チップ製造、機器製造など、成長を続けるアイルランドの半導体産業を象徴しています。本発表は、インテル社の170億ユーロ規模の拡張や、アナログ・デバイセズ 社、クアルコム社、そして同分野を支えている複数の日本の機器メーカーに続くものです。アイルランドは、若くて多様な労働人口、高度な技能を有する人材、競争力のあるコストベースを誇っており、英語が公用語であることに加え、EU市場に強くコミットしているのが、これらの投資を呼び込んだと考えています。今後もアイルランドでの事業拡大に期待をしています」
■アイルランド政府産業開発庁 (IDA Ireland) について
アイルランド政府産業開発庁は、アイルランドの産業開発、海外からの直接投資等を推進する目的で設立された政府機関です。日本事務所では、過去40年間にわたり、欧州への進出を検討されている日本企業向けに、立地や人材、税制、優遇措置など各種最新情報の提供のほか、現地視察、進出計画の立案から進出後のサポートまで幅広い支援を行っています。
過去のプレスリリースは、https://www.idaireland.jp/newsroom/ をご覧ください。