小1長男と2歳次男を連れて、初めての地下鉄に乗る私。駅にいたレゲエ風の青年に切符の買い方を聞くと
幼い男の子2人を連れて、ワンオペ母の大冒険。
そんなRさんは旅の途中で、たくさんの温かい視線に守られたという。
<Rさんからのおたより>
今から20年ほど前、小学1年生の長男の夏休みを利用し、2歳のお誕生日が近い次男と母子三人で単身赴任中の夫に会いに行った時の話です。
夫の元に一週間近く滞在する予定でしたので、夫が仕事で留守にする平日に子供達を何処に遊びに連れて行くか悩んだ末、隣県の動物園に連れて行く事に決めました。
今思えば、私にとってはかなりの大冒険。
行ったことのない夫の赴任先に子供を二人連れ飛行機で行き、赴任先からこれまた行ったことの無い隣県に電車と地下鉄を乗り継ぎ、またまた行ったことの無い動物園に連れて行こうとするなんて......。
初めての地下鉄で...
当日は、最低限の荷物(といっても、オムツ数枚に、二人の着替え、タオル、飲み物、おやつ......など、保険が沢山必要です)をショルダーバッグに入れ、抱っこと手つなぎで名古屋まで1時間程度の電車旅。
そこから地下鉄を利用しなければならなかったのですが、私にとっては初体験!
下調べはしたものの不安なので、現地の人に確認してから乗車券を買いたい......と、周りを見渡すとドレッドヘアで上から下までレゲエっぽい青年が。
彼はゆったりした雰囲気があったので、忙しそうにしている人に声掛けはやめ、青年に尋ねました。
青年は、私達が乗る電車に自分も乗車することや、料金、降車駅など丁寧にゆっくり教えてくれ、なんとな~く傍に居て気に掛けてチラリチラリとたまに様子を見てくれました。尋ねてから私達が電車を降りるまで......!
有り難かったし、子連れで初めての土地にかかわらずあのように安心して目的地に向かえた嬉しさといったら。
降りる際、青年に会釈をしお別れをしました。
お陰様でチビッ子二人は初めての動物園を存分に満喫し、夕方までたっぷり遊びました。
そして、その帰り道の電車でも......。
名古屋から在来線に乗り換え。既に夕刻で電車内は多少込み合い座れません。
長男には揺れるから、と足を少し広げ踏ん張って立ち、私のスカートをしっかり握るよう言い聞かせました。
私は、夢を見ているであろう100%脱力の次男を抱っこし、ショルダーバッグを肩から下げ足を肩幅に広げ、長男の支えになるべく奮闘していました。
すぐ隣には私より少し年上だと思われるサラリーマンが4、5人立っていました。やはり皆さん気になったのかチラリチラリとこちら見ています。
そして幾つか駅が過ぎ、少し空いてきたところで、数メートル離れたボックス席のおばさま達から声が掛かりました。
「ここ空いたから座って」と。
次男は抱っこで爆睡だったため、では長男だけでも座らせていただきます、と甘えさせていただきました。
近くで何となく気にしてくれていたサラリーマンの方々も安心した様子で、移動する私達を見送ってくれました。
初めての大冒険はそうして無事に終わりました。
20年近くも前の話ですが、あのたった一日が忘れられず、今でも懐かしく思い出します。
レゲエの青年、サラリーマンの皆さん、おばさま達。皆々様の温かい眼差しとお声で母子3人の大冒険が素晴らしいものとなりました。
この場を借りて、ありがとうございましたと伝えさせてください。
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