バスで1万円札が使えないか聞くと、運転手が「はぁ~?」 大きな声で呆れられ、うんざりした様子で(東京都・40代女性)
慌ててバスに乗ったら、定期券を忘れていた。財布の中には1万円札しかないし......。
ピンチに陥った、大学生時代のNSさん(投稿時:東京都在住・40代女性)。その時、1人の女性客が。
<NSさんからのおたより>
今から20年以上前の話です。当時、私は片道2時間かけてバスと電車を乗り継いで大学に通っていました。
その日は遅れられない講義があるのに家を出る時間がギリギリになり、慌ててバスに乗り込みました。
乗車するとすぐにバスは走り出し、ドアが閉まってから定期を家に忘れてきたことに気がつきました。
小銭で払おうとお財布を見ると運悪く小銭はまったく入っておらず、一万円札しかありません。おずおずと、小銭がなく一万円で払うことはできるかと運転手さんに聞いたところ、「はぁ〜? 無理ですよ」と大きな声で呆れられてしまい......。
運転手はウンザリした様子で...
どうしたものかと、一万円で定期券や回数券は買えないか? と聞いてみたが、うんざりした様子で「バスの中では無理ですよ」と断られました。
静まり返った中、困った私は次の停留所で、次バスに乗った時に2回分払いますので降ろしてくださいと伝えたところ、運転手さんはしばし無言......。
すると、その様子を見ていたすぐ近くにいた女の人がサッと小銭を入れて、「この方の分です」と運転手さんに伝えてくれたのです。
ビックリした私はその方にお礼を言って、何か代わりになるものを、とお財布の中から見つけた図書カードをせめてものお礼に! と差し出しました。
その方は、「いりませんよ。同じように困っている人を見かけたら今度はあなたが助けてあげてください」とにっこり笑ってくれました。
私はうれしさと恥ずかしさがごちゃ混ぜになった気持ちで涙が込み上げるのをグッとがまんしました。
あれから20数年、私は今でもあの親切にしてくれた女の人のことを思い出します。
あんな風に困っている人を当たり前のように助けてあげられる人になりたいと思い、ほんの少しですが行動できるようになったように思います。
そのきっかけになった、私にとってとても大きな出来事でした。
あの人にお礼を言いたい。今でもそう思います。
【このコーナーでは読者のみなさんからの投稿を紹介しています】
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」「親切自慢エピソード」「親切目撃談」などを募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
※本コラムではプライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください