妊娠中の通勤電車。混雑していて、席を譲ってくれる人はまれ。 しかしそんな中で、何度も譲ってくれる人が居た。 妊娠中の通勤電車で(画像はphotoAC) <Nさんからのおたより> 10年ほど前、息子を妊娠中の頃のことです。 当時千葉県佐倉市に住んでいた私は、京成線で1時間かけて都内に出勤していました。 産休ギリギリまで仕事をする予定で、大きなお腹で毎日電車に乗っていました。 勤務時間を変えることができず、ちょうど通勤ラッシュの時間帯で、電車はそこそこ混んでいました。 運が良ければ座れる一番空いている車両を選んで乗っていましたが、私が乗る駅から乗車する人も多く、席を見つけられない日もよくあったのです。 ベッドタウンから長時間掛けて都内まで乗って行く人が多く、席を譲ってくれる人は多くはありませんでした。 何度も、何度も... そんな中、何度も席を譲って下さった方がいました。 いつも作業着を着て大きなバッグを持っている、体格の良いスキンヘッドの男性でした。 私が乗車する前から既にその電車に乗っていて、座れないでいる私を見つけると声を掛けてくれたのです。 2度目に声を掛けて下さった時は、前にも譲って頂いたのを覚えていたし、降りる駅が私とほとんど同じで長時間乗車することも分かっていたので、なんだか申し訳なくて、その後お見掛けした際にはあまり近くに行かないようにしました。 しかし、少し離れた場所でも私が立っているとわざわざ声を掛けに来てくれて、席を譲ってくれたのです。 申し訳なくて、ありがたくて、座ってから涙が止まりませんでした。 譲ってもらった時には、すみません、ありがとうございますくらいしか言えなかったので、毎日お見かけする訳ではなかった男性に、産休に入るまでにまたお会いできたら、絶対きちんとお礼を言おうと思っていたのに、叶いませんでした。 息子にはあの男性のように優しい人になって欲しいと思っています。 【このコーナーでは読者のみなさんからの投稿を紹介しています】 名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。 Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」「親切自慢エピソード」「親切目撃談」などを募集している。 読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。 読者投稿フォームから送る 公式XのDMで送る メールで送る ※本コラムではプライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください