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混雑した特急の自由席で立つ、父と小学生2人。座席のカップルは彼らに「明らかな嘘」を告げ(埼玉県・50代女性)

Jタウンネット読者

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2026.09.21 06:00
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あきらかに、子供でもわかる嘘でした――。

埼玉県在住の40代男性・Sさんがそう振り返るのは、子供の頃に出会ったカップルが言っていたこと。

それは家族旅行帰りに乗った電車で......。

夏休みの特急列車で...(画像はphotoAC)
夏休みの特急列車で...(画像はphotoAC)

<Sさんからのおたより>

今から40年以上前、私がまだ小学3年か4年生の夏休みのことでした。

私たち家族は5人家族で両親と私、そして2人の妹で富山県に旅行に行く予定でしたが、旅行出発日の直前で下の妹が発熱。家族旅行は取り止めかと思っていたのですが、母親が看病するからと父と私、上の妹と3人で旅行に行くことになりました。

行きは特急の指定席を買うことができたので座ることができたのですが、帰りは指定席が取れず自由席に。流石に夏休みと言うこともあり上野行きの車内は混んでいました。

子供でも分かる明らかな嘘

当然、座ることができず、電車に乗り、自由席の車内で親子3人が立っていたところ、シートに座っていたカップルの方が「私たちは食堂車に行ってご飯を食べてくるので、その間、座っていいですよ」と声をかけてくださいました。

私たち親子はお言葉に甘えて、そのカップルが戻ってくるまで間、2席を座らせてもらいました。

食事だから30分から遅くても1時間くらいで戻ってくるかなと思っていたのですが、そのカップルは1時間たっても2時間たっても戻ってくる気配がないのです。

どこかで降りたのかなと思ったのですが、旅行鞄は車内の棚に置いてあるので、降りた様子はなさそう。父親が食堂車に行ってみると言って探しに行ったのですが、カップルはいなかったとのことでした。

そうこうしているうちに電車は埼玉県に入り、カップルの2人は戻ってきました。

そして「次の駅で降りるからそのまま座っていていいですよ」と言ってくれて、父が車内を探したと告げたのですが、「食堂車でご飯を食べていましたよ」と。

あきらかに子供でもわかる嘘でした。

おそらくお2人は父と小学校低学年の私と妹を見て、大人ならまだしも、子供2人を混んでる車内に立たせるのは可哀そうだと思ってくれたのでしょう。

お2人が降りる時に父も私も妹も何度もお礼を言いました。

父親はもう他界していないのですが、今でも妹に「その時のこと覚えてる?」と尋ねると「覚えているよ」と言います。その方たちは間違いなく、私たち親子の為に席を譲ってくれて、混んでいる違う車両でその方たちは立っていたのだと思います。

本当にあの時はありがとうございました。一生思い出に残る出来事です。


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