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「これほどの町並みなのに観光客ほとんどいない」 タイムスリップしたみたい?広島〝上下〟の風景に感動

松葉 純一

松葉 純一

2026.08.29 08:00
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日本には、素晴らしい風景がたくさんある。

2026年8月22日、とあるXユーザーが投稿した次のような写真が目をひいた。

「にゃおすけ」さん(@yaonyaosuke2)の投稿より
「にゃおすけ」さん(@yaonyaosuke2)の投稿より

古い商家が並ぶ美しい町並みだが、この写真には、「念願の上下を散策。これほどの町並みなのに観光客ほとんどいない」という呟きが添えられている。

上下とは、広島県の東南部に位置する府中市の上下町(じょうげちょう)のこと。江戸時代に幕府の直轄地(天領)として栄えた地域という。石見銀山から瀬戸内海へと続く「銀山街道」の宿場町として賑わった。

投稿したのは、「にゃおすけ」さん(@yaonyaosuke2)。全国の街道や古い町並みを歩いている旅好きだ。

Xには、こんな声も寄せられている。

「ほんと、いい町並みです」
「広島県、ええとこですね」
「私が行った時も、週末なのに観光客はほぼゼロだった」

「念願」と呟いた投稿者「にゃおすけ」さんの思いとは、どんなものだったのだろう? 実際に歩いてみた感想は? 詳しい話を聞いた。

観光客がほとんどいない理由は?

「にゃおすけ」さん(@yaonyaosuke2)の投稿より、再掲
「にゃおすけ」さん(@yaonyaosuke2)の投稿より、再掲

投稿者「にゃおすけ」さんによると、冒頭の写真は、8月22日、上下の明治時代の警察署付近で撮影したとのこと。この日は、3時間ほど上下の町並みを歩いたという。観光客の姿は数えるほどで、町並みの規模の割には静かなことに驚いたようだ。

上下の町並みに関心を持ったきっかけについて、「にゃおすけ」さんはこう語る。

「『念願の』と書いたのは、かねてからXで上下の町並みについて情報収集しており、投稿などを見て一度訪れてみたいと思っていたからです」
「実際に訪れてみると、写真などで見る以上に、白壁やなまこ壁の建物が連続して残っていることが印象的でした」
「シンボル的な存在である教会や翁座(おきなざ)だけでなく、それ以外にも見るべき場所が多く、かつて宿場町・商業町として栄え、天領でもあった頃の雰囲気を感じながら歩けることに魅力を感じました」(「にゃおすけ」さん)
「にゃおすけ」さん(@yaonyaosuke2)の投稿より
「にゃおすけ」さん(@yaonyaosuke2)の投稿より

府中市観光協会のホームページには、この場所について次のように記されている。

「江戸時代に、石州街道の宿場町であった上下は、代官所(陣屋)が置かれたことによって地域の政治的な中心地となりました。
それに関連して金融業が盛んになり商業の街としても発展し、現在の街並みの基礎が形作られたと考えられます。上下陣屋が、大森代官所の出張陣屋となったことで、大森代官が管理する銀の運用を上下の有力商人がうけおうことになり、金融貸付業が盛んになりました。
「上下銀」ともよばれて、広島藩領や福山藩領にも広く波及し上下の街の発展にもつながりました。」(府中市観光協会ホームページより)
「にゃおすけ」さん(@yaonyaosuke2)の投稿より
「にゃおすけ」さん(@yaonyaosuke2)の投稿より

「にゃおすけ」さんがとくにに印象に残った点として、「白壁・なまこ壁の町並みはもちろんですが、それ以外では、蔵造りの教会や上下町商工会旧館にも興味を惹かれました」と語る。

また、観光客がほとんどいない理由の一つとして、高速道路を使った観光ルートから離れているため、少し行きづらい場所だからではないか、と指摘。「こうした場所だからこそ、今も落ち着いた状態で町並みが維持されているのではないか」と話す。

「上下は車がバイパスを通過しているおかげで、町中の交通量が少なく、落ち着いた雰囲気の中で町並みを楽しむことができました」
「町並みを撮影するときは、できるだけ現代的なものが写り込まないように構図を意識しています」
「今回の写真も、現代のものがあまり写り込まず、町並みそのものを自然に感じられる写真になったことが、反響につながったのかなと思ったりします」(「にゃおすけ」さん)

まるでタイムスリップしたかのような「上下」の町並み、ゆっくり歩いてみたいものだ。

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