「これ乗るためだけに大分に行きたい」 大分を走る〝激レア交通手段〟...水陸両用「ホーバークラフト」がカッコ良すぎ
空港は市内から離れた場所にある場合が多い。そこで利用するのは、バスや電車が一般的だ。ところが日本国内で一か所だけ、とてもレアな交通手段が運用されているところがある。
豪快に水煙を挙げ洋上を疾走するのは、「ホーバークラフト」。大分空港と大分市内を約35分で結んでいる。見るからに爽快でかっこいい乗り物だ。
Xにはこんな声が寄せられている。
「2時間くらいあれば西大分と空港 往復できるので一度はホーバー乗ってみるのも良いですよ」
「ホーバークラフト、80~90年代の香港では日常的な交通機関だったからよく乗ってた! わずか5分で着く中環~尖東線や、通勤ラッシュは5分おきの屯門線、マカオや広州、深?蛇口、小梅沙への国際線とか。今はすべて廃止になったみたいだけど」
「ホバークラフトって水陸両用なんだ!? 水面だけだと思ってた!!」
「一度乗ってみたいし、外からも見たい。大分、行くか」
ホーバークラフトとはどんな乗り物なのか、どのように運航されているのか。実際に乗った感触は......? Xユーザーも興味津々のようだ。Jタウンネット編集部は、運航を行う「大分第一ホーバードライブ」に話を聞いた。
陸上から海上へ出る瞬間は見どころ
ホーバークラフトとは、空気のクッションで浮かんで移動する水陸両用の乗り物、その仕組みはこうだ。
本体下部に大きなファン(送風機)がついていて、空気を送り込む。その空気が本体と地面(または水面)の間に「空気の壁(エアカーテン)」を作り、機体を数センチ~数十センチ浮かせる。浮いた状態で別の推進ファンやプロペラで移動するのだ。
陸上・水上はもちろん、沼地・砂地・氷の上なども、滑るように動き回れる。
大分で運用中のホーバークラフトには、技術的にどんな特長があるのだろうか、大分第一ホーバードライブ運航部の船長が説明してくれた。
まず、空中に浮かび上がって航行するので、軽量にできていることだ。船体の大部分はアルミ合金製で、強度が必要ない部分は強化プラスチック製。
また操縦室が2階にあるので、船首にスロープを設け、乗客や車椅子が乗降できるようになっている。360度周囲が見えるので、航海中に周囲の状況を確認できて安全だ。
さらに、大きな推進プロペラを採用していることも特長の一つ。小さなプロペラと比較して、同じ推進力でもプロペラが低回転。その結果としてプロペラの回転による騒音が軽減されている。
ホーバークラフトならではの運航上の見どころの一つは、出発時、陸上から海上へ出る瞬間だという。また海上から上陸する時も、見逃せない。大分空港の航走路はS字カーブになっており、高度な操縦技術が必要だという。水陸両用の運航にぜひご注目を......。
また、次のような見どころもあるという。
「海上で高速航行時に旋回すると、横スライドしながら旋回する挙動を感じることができます」
「海面上を航行しているので波の影響を受けやすいが、乗客からは『乗り心地がよかった』と言われることが多いです」(大分第一ホーバードライブ運航部船長)
ホーバークラフトならではの快適な乗り心地、ぜひ体験してみたいものだ。
運航で気を付けていることについて、船長は次のように語る。
「風の状況、波の状況、乗客の人数、地面の傾斜など、些細な事でも影響を受ける繊細な乗り物。常に状況を把握して総合的に判断し、最適な操縦方法を選択しています」
「波に対する船体の角度、速力など、乗客の皆様がより快適に乗っていただけるように航行しています」(大分第一ホーバードライブ運航部船長)
大分第一ホーバードライブの広報担当者も、「県民の皆様、関係各所のご理解ご協力のおかげで、無事故で1周年を迎えることができ、1年目は安全を証明することができた年でした」
「観光資源としてのホーバークラフトの知名度を高め、安全については今後も尽力しつつ、2年目は勝負の年にしたい」とコメントした。
大分空港を使う際には、ぜひ乗ってみよう!