「鎌倉の大仏、実は背部スラスターがついているので離陸可能と思われる」 そんなとんでもない仮説が、X上で注目を集めている。 え~と......スラスターってロケットとか、モビルスーツとかについてるアレだよね? 大仏にそんなもの、搭載されてるっけ? 背中を見ると...(画像はシ゛ュ@GirafFrance_74さんの投稿より) 2026年5月30日、Xユーザーのシ゛ュ(@GirafFrance_74)さんが投稿したのは、鎌倉大仏の後ろ姿。 人間でいえば肩甲骨らへんにあたる部分をよく見ると......たしかに、ある。スラスターの噴射口っぽい2つの穴が。 シ゛ュさんが打ち立てた仮説に、X上では3万5000件以上のいいね(6月5日夕時点)のほか、様々な〝考察〟が寄せられている。 「地球に危機が迫ったら動くようになってる」 「仏敵が現れると立ち上がり、戦闘モードに移行すると地元の古老が話してくれました」 「あれは推進用のバーニアで、基本はホバリングです」 まさか、鎌倉の大仏様って本当に飛ぶのか......? Jタウンネット記者はその真相に迫ってみることにした。 何のための穴? 動くのか?(画像はシ゛ュ@GirafFrance_74さんの投稿より) まずは、仮設の提唱者・シ゛ュさんの証言を聞く。 鎌倉の大仏の〝背部スラスター〟に気付いたのは、5月30日の午後4時ごろ。友人と一緒に観光で、高徳院(神奈川県鎌倉市)を訪れたときのことだ。 「位置的にガンダムのような巨大人型ロボットのスラスターのようだなと思い撮影しました」(シ゛ュさん) 記者は5日、大仏の背中にある穴について、高徳院にも話を聞いた。 取材に応じた高徳院スタッフによると、背面の穴はもちろん飛行用のスラスター......というわけではない。 高徳院の鎌倉大仏(写真はphotoAC) では、何なのか? 答えは大仏の「作り方」にあった。 高徳院の大仏は、外型と中型という2つの型の隙間に銅を流し込んで鋳造されている。 背面にある穴は、鋳造の後に像内部にある中型や土を除去するために開けられていたものなのだ。 「このほか、明かりとりの役目もあった様です」(高徳院スタッフ) 有事の際には空を飛んで出撃、なんてロマン溢れる展開はなさそうで、ちょっと残念。 しかし、あの巨大な鎌倉大仏の完成には不可欠な穴だったと思いながら眺めれば、また違ったロマンが感じられるのではないだろうか。