北海道・函館の街に〝謎の建造物〟立っているのは何のため その正体は...「日本最古」の!?
「函館で見かけた
これ is 何」
そんな疑問と共に投稿された建物の写真が、X上で注目されている。
2026年5月26日、Xユーザーの津軽あむ(@kCDR0sMOoEiPNm5)さんが投稿したのは、交差点の脇に佇んでいる、黄みがかった白くて小さめの建物。
隣の電灯の半分よりは少し高いくらいで、柱の上に円柱状の部屋が乗っかっているような感じだ。ちょっとキノコのようにも見える。
横には梯子が付いていて、部屋の部分に人が入れるような造りになっている。
けど、ここに登って一体どうするというのだろうか? これ、何のためにあるものなの?
正体は...国内では最古の!?
投稿者・津軽あむさんによると、謎の建造物を見つけたのは、北海道函館市内を散策している時のことだ。
「私の街(青森)では見かけたことがなかったので純粋になんの建物なのか気になりました」(津軽あむさん)
記者は6月3日、この建物の正体について、函館市にも話を聞いた。
取材に応じたのは企業局交通部・安全管理課の事業管理担当者。謎の建造物があるのは、路面電車の函館市電が通る十字街交差点の一角だ。
気になるその正体は――市電の進行方向を変える「ポイント」を操作するための「操車塔」。
高さは5.4メートル、制御室の直径は1.9メートル。1939年9月に建てられたもので、路面電車用としては国内最古だという。
かつて「ポイント」は、交差点近くの信号所に配置された「信号人」が車道を横切り、軌道内で切り替え作業を行っていた、と担当者。
しかし、道路上の車両の往来が多くなったことから、1938年に初めて「ポイント」が電動化。それを皮切りに登場したのが、このキノコ型の操車塔だ。
「職員が操車塔内に常駐し、電車の行き先を確認しながら、手元のスイッチでポイントや電車専用信号の切り替えを行っていました。
当時は十字街交差点のほか、函館駅前・松風町・五稜郭公園前・ガス会社前・宝来町といった各分岐交差点に同じ形の操車塔が建設され、始発から終電まで職員がポイントや信号の切り替えに当たっていました」(担当者)
その後、昭和30年代には架線に取り付けられた「トロリーコンタクター」をパンタグラフで操作し、ポイントや信号を自動的に切り替えられるように改良が行われ、各地の操車塔は徐々に撤去。
十字街交差点のものは無人化後も内部に制御装置等が設置されていたが、1995年6月、ついに操車塔としての役割を終えた。
ただ、現役を退いた後も、十字街交差点の操車塔は取り壊されることなく残り続けている。
「現役時代は斜め向かいの元北洋銀行末広町支店前にありましたが、1995年9月に現在地に移設され、形態保存されています」(担当者)
役目を全うしてなお、交差点を見守り続ける操車塔。
函館の街を歩くとき、改めて注目してみては?
a函館で見かけた
— 津軽あむ (@kCDR0sMOoEiPNm5) May 26, 2026
これ is 何 pic.twitter.com/uEoZXIFvBM