ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
地域×二次元
絶景
あの時はありがとう
物語がはじまる町へ
ふるさと納税

「これ乗るためだけ行きたくなる」「ラッピングを超越しとる」 山形・米沢の市バスの〝圧〟にネット激震

松葉 純一

松葉 純一

2026.05.19 11:00
0
「我が米沢市の市バスはデザインというか圧がすごいです」

2026年5月13日、そんな呟きと共にXに投稿された写真が話題となっている。

「女将兼湯守@西屋旅館」さん(@Nishiyaryokan)の投稿より
「女将兼湯守@西屋旅館」さん(@Nishiyaryokan)の投稿より

路線バスの車体全体に施されたラッピング。「痛車」というのは聞いたことがあるが、これはまさに「痛バス」である。

入口ドアには『花の慶次』というタイトルが読める。行先表示器の下には「直江兼続」という人名も......。

他のバスなら窓になっている部分にも色が塗られ、確かにすさまじい「圧」だ。だが、それがいい!?

投稿したのは、「女将兼湯守@西屋旅館」(@Nishiyaryokan)。さん「隣に並ぶと"ガン見"されます(笑)」とも呟く。

このバスの横にいると、緊張のあまり身がすくむかもしれない。このポストには、7000件を超える「いいね」(5月15日時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「花の慶次のラッピングバス......カッケー」
「痛車というよりも、デコトラ的な凄みがあるw」
「漢専用バスですか?」
「完全にラッピングバスと言うモノを 超越しとる感じじゃな」
「これ乗るためだけに米沢行きたくなります」
「この顔をみてパチンコを真っ先に連想する」
「やるな米沢」

X上は、漫画ファン、ゲーム好き、パチンコ愛好者など、さまざまな人々の感動のリポストで溢れている。いったいこのバスは何なのか? 「花の慶次」と山形県米沢市の関わりは? Jタウンネット記者は、投稿者「女将兼湯守@西屋旅館」さんと、米沢市の市民バスを運行する米沢市役所に話を聞いた。

傾奇者・戦国武将が晩年を過ごした米沢

投稿者「女将兼湯守@西屋旅館」さん(以下、女将さん)は、米沢市の白布温泉(開湯1312年)に唯一残る茅葺の古宿「西屋」の19代目女将だ。冒頭の写真は、5月13日の午後4時頃、米沢駅のすぐ近くで撮影したという。

「このバスは、時々見かけます。遠くからでもかなり目立ちますので、遭遇回数は少なくともインパクト抜群です」
「見かけるたび『すごい色柄だなぁ』と思いますが、前田慶次その人がいわゆる『傾奇者(かぶきもの) 』と呼ばれた人だったので、違和感はありません。むしろいい宣伝になるし、親しみを抱いていました」

と、女将さんは語る。

Jタウンネット記者は、次に米沢市役所地域振興課に電話して、このバスについて聞いてみた。取材に応じたのは、地域交通の担当者だった。

「女将兼湯守@西屋旅館」(@Nishiyaryokan)さんの投稿より、再掲
「女将兼湯守@西屋旅館」(@Nishiyaryokan)さんの投稿より、再掲

このバスは、米沢市の万世(ばんせい)線を走っている2台の車両のうちの1台。2023年1月から、運行が始まったという。

「米沢市内の万世地区には、戦国武将・前田慶次の供養塔が建立されている『堂森善光寺(どうもりぜんこうじ)』があり、その近くには、前田慶次が晩年を過ごした『無苦庵(むくあん)』があったとされています」
「命日とされる毎年6月4日には、堂森善光寺で供養祭が執り行われており、ファンにとって聖地の一つと言われています」(米沢市役所地域振興課担当者)

そういった深いつながりから、漫画作品「花の慶次―雲のかなたにー」((C)隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/コアミックス1990)のキャラクターのラッピングバスへの使用許可も、快く認められたようだ。

それにしても大胆なデザインのラッピングだが、女将さんも言うように、傾奇者と呼ばれた前田慶次らしいかもしれない。

前田慶次ファンは、6月の供養祭の頃、米沢への旅を企画してはいかが。

それに米沢市街地から約20キロ離れたところには、「西屋」の女将さんが待つ白布温泉がある。

「豊富な湯量を生かした豪快な湯滝が特徴で、ひとり旅、連泊滞在の受け入れに力を入れていて、大自然の中で癒しのひと時をお過ごし頂いています」(女将さん)

これはもう、行くしかないッ!?

PAGETOP